ネガティブな側面を受け入れられない子どもが増えている。スクールカウンセラーの藪下遊さんは「大人たちが子どもの『ネガティブな側面』を隠蔽し、誤魔化し、加工することによって、自分のネガティブな面と向き合うことが困難な子どもたちが増えてきた。現代の不登校が低年齢化してきた一因に、ネガティブな自分に向き合う体験の少なさがある」という――。(第3回) ※本稿は、藪下遊、髙坂康雅『「叱らない」が子どもを苦しめる』(ちくまプリマー新書)の一部を再編集したものです。 ネガティブな面と向き合うことができない子どもたち 子どもを叱ったり諫めたりする場面というのは、基本的に子どもが何か「良くないこと」になっている状況です。ですから、「世界からの押し返し」が少ないというのは、子どもにとって「良くないところ」を指摘される機会が少ないということを意味します。 本節では、こうした「良くないところ」を指摘される機会が少な
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