上は、大塚製薬株式会社のエビリファイ1ml包装のパンフレットである。ここに記載されているように、最初に警告として赤文字で糖尿病患者へのリスクが注意喚起されている。 この記載の仕方は相当に問題があり、精神科ではない病院の薬剤師さんから、「エビリファイは糖尿病に禁忌ではないですか?」などと質問されることがある。また、近年は添付文書もインターネットで検索できるようになったため、患者さんからも、 「先生は、糖尿病に禁忌のエビリファイを処方した」 などと勘違いされることがある。僕は別のパターン、 「あの医者は糖尿病に禁忌なのも知らないで自分にエビリファイを出した。」 と転院した理由に挙げる患者も経験している。全く、その医師にとっても迷惑な話である。 よく読むと、警告のすぐ下の禁忌の欄には、糖尿病は記載されていない。 これはパンフレットの末尾にある添付文書風の記載だが、ここにも真っ先に糖尿病の警告が挙
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