フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラー。 トラウマの存在を否定し、「すべての悩みは対人関係の悩みである」「人はいまこの瞬間から変われるし、幸福になることができる」など、世間の常識を覆すような思想が特徴だ。 その内容を凝縮した書籍『嫌われる勇気』は2013年の発売以降、ビジネス書のランキング上位の常連になっている。 アドラーが注目され続ける理由を、著書の岸見一郎さんに聞いた。 岸見一郎さん アドラーが生きていたら驚く? ――昨今のブームで「思想の内容を知らなくてもアドラーの名前は知っている」という人も多いですよね。 いまやフロイトを知らない人の方が多いかもしれない(笑) 本当はアドラーの名前ではなく、アドラーの言っていることの方が広まってほしいです。でも、実は、名前が知られていなかっただけなのかもしれないのです。 いまこれだけ受け入れられているというのは
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