《2020年、新型コロナウイルス感染症の対策として日本中に配られたものです。「アベノマスク」と呼ばれました。学芸員の家に配達されたものを、収蔵品として博物館で保管することにしました。 これは、将来的にコロナウイルス感染症のころの沖縄の世相を振り返る展示に使うためです。このようなモノは大量に出回ったため、かえって大事にされずに短期間で姿を消してしまいがちです》 そんなキャプションとともに、「アベノマスク」を展示をしたのは、沖縄市立郷土博物館。 前年度に寄贈されたり、新たに収集したりした資料をお披露目する「新収蔵品展」のなかで展示されているそうです。いったい、なぜ昨年に配られた「アベノマスク」が博物館に…? 同館学芸員の川副裕一郎さんは、その理由について、BuzzFeed Newsの取材にこう語ります。 「2020年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、市民生活にも大きな影響があり、多くの