福岡県は6日、保育士や教職員、飲食店従業員などを対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種について、予定していた7月中に実施できないと明らかにした。国からワクチンが供給される見通しが立っていないことが理由。 県は、市町村の接種を支援するため、県内8カ所程度に広域接種会場を開設し、介護や保育施設の職員、消防団員、宿泊業、理美容などを対象に優先接種する予定にしている。 ただ、河野太郎行政改革担当相が6月23日、自治体の大規模接種のワクチン申請を停止したと発表。県は国と事前に協議していたが、同日までに申請していなかった。 国は、自治体の大規模接種に対して、市町村とは別枠で米ファイザー製ワクチンを供給するとしているが、県では8月以降も供給時期や量は不明という。 また、県内の企業や団体が実施する職域接種では、5日時点で国に172件の申請があり、94件はまだ承認が下りていないという。 服部誠太郎知