フォローの風を感じずにはいられない。デビュー23年。「フルキチ」の愛称で親しまれている古川吉洋騎手(40=フリー)がいま、騎手人生の大きなハイライトを迎えようとしている。 昨年後半からのいい流れに乗り、今年早くも重賞2勝。1月21日のGII東海Sでは快速馬テイエムジンソクとのコンビで単勝1.3倍の断トツ人気に応えると、2月4日のGIIIきさらぎ賞をサトノフェイバーで制覇。自身初参戦となる春の牡馬クラシックへの夢をつないだ。 「年明け、好調な厩舎にうまく乗せてもらっているだけで、僕自身やってることは何も変わってないです」と充実した表情の古川。そして、いよいよ来る18日、今年JRA最初のGIとなるフェブラリーSではクロフネ産駒のテイエムジンソクでダート王の称号を取りに行く。 「そりゃ、これだけの馬で向かうGI、ドキドキはしますよ。でも、準備はできている。客観的に自分を見られるし、やるべきことは