「殺してしまえホトトギス」! まず、次の3つの句を読んでいただきたい。 信長:「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」 秀吉:「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」 家康:「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」 この句は戦国三武将のそれぞれの性格を端的に表すものとして有名だが、「殺してしまえ」という信長の過激さは本当だろうか? 確かに信長が旧弊にとらわれず、新しいものを次々と取り入れ「改革」に邁進したのは事実だ。そのための破壊もいとわなかったが、その破壊は必ず「より良い再生」が行われるという確信をもって行なわれた。 つまり、信長の「破壊には大義」があったのだ。信長のもともと持っていた性質もある。しかし、彼が傍若無人にふるまうように見えたのは、旧弊(利権)にしがみつく抵抗勢力をブルドーザーでなぎ倒していったからなのだ。 11月4日公開の「菅義偉首相は『いろいろな意味で』豊臣秀吉になれるのか?」で