【モスクワ=遠藤良介】ロシア下院の保守系議員5人が10日までに、1991年12月に旧ソ連が解体されたのは違法だったとし、捜査を要請する書簡をチャイカ検事総長宛てに送った。議員らはゴルバチョフ元ソ連大統領を捜査対象とすることも求めている。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合で緊張が続く中、ウクライナの法的存立基盤に疑義を呈し、同国暫定政権や米欧に圧力をかける思惑とみられる。 プーチン政権派のイズベスチヤ紙によると、議員らは「ソ連市民は国民投票で国の一体性保持を支持していたのに、最高指導者らが違法行為で国の崩壊をもたらした」と主張。91年3月の国民投票で約8割が連邦制維持に賛成したが、12月にはロシア、ウクライナ、ベラルーシの連邦構成3共和国の首脳が「ベロベーシ合意」でソ連解体を決めたことを念頭に置いている。 下院議員は、ゴルバチョフ氏と連邦構成共和国の元首で構成されたソ連国家評議会が
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