◇強制性交等未遂罪 起訴状で把握 福岡地裁で7日にあった、強制性交等未遂罪に問われた男(45)の公判で、男が繰り返し被害女性の氏名を叫んで侮辱し、退廷させられた。性犯罪などでは被害者名を被告に伏せる運用も可能だが、被告の反論する権利との兼ね合いから実際は限られ、今回のケースは男に女性の氏名が記された起訴状が送達されていた。男の発言を知った女性は不安を抱いているといい、被害者保護の難しさが浮き彫りになった。 起訴状によると、男は今年1月、福岡市内で、女性にハサミを突きつけて「騒いだら殺すぞ」と脅し、性的暴行をしようとしたとされる。女性が通行人に助けを求めたため未遂に終わった。 地裁は秘匿決定に基づき、女性が特定される情報を法廷で明かさないよう男に求めていたが、男は5月16日にあった公判で、持ち込んだメモを手に女性の氏名と年齢を大声で口にし、性的な表現を使って侮辱する発言を繰り返した。さらに、