世界中で年間約20万件行われている「角膜移植手術」 京都大学は7月23日、角膜など再生医療に用いる「培養している移植用細胞の品質」と「移植してからの組織の予後」の両方を統合的に評価できる、新しい数値指標を開発したと発表した。この研究は、同大高等研究院 医学物理・医工計測グローバル拠点の田中求特任教授(ドイツ・ハイデルベルク大学教授)と山本暁久特定助教が、京都府立医科大学眼科学教室の外園千恵教授、上野盛夫学内講師らの研究グループと共同で行ったもの。研究成果は、英国の国際学術誌「Nature Biomedical Engineering」にオンライン掲載されている。 画像はリリースより 眼の最前面を覆う透明な組織である角膜は、その内皮細胞の数が老化や病気・けがなどで減少すると、角膜が混濁しはじめ、視力が低下する「水疱性角膜症」という状態に陥る。同疾患の患者数は、欧米で約20万人以上、日本で約1