「小さな惑星にどんどん花が咲いていくような映画。 ささやかな世界のなかで起きるけど、実はとっても大きなお話です」(池田エライザ) 『ダ・ヴィンチ』本誌の「七人のブックウォッチャー」で書評を連載している“本読み女子”の姿は、世にはびこる池田エライザ像とは異なるものかもしれない。『ルームロンダリング』で演じた八雲御子は、さらにその像を混沌とさせていく。御子の役のオファーが来たとき、即座に思ったのは「バレたな(笑)」――その心とは? そこから広がっていく豊かな“池田エライザワールド”とは? いけだ・えらいざ●1996年、福岡県生まれ。2009年、モデルデビュー、11年、映画デビュー。15年、園子温監督、映画『みんな!エスパーだよ!』でヒロインに抜擢され、以降、女優業が急増。公開待機作に『ルームロンダリング』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』。『ダ・ヴィンチ』「絶対読んで得する14冊 七人のブック
『音のない花火』(砂田麻美/ポプラ社) 砂田麻美という映像作家をご存じだろうか。大学在学中から映像制作に携わり、卒業後はフリーの監督助手として是枝裕和らに師事した。初監督作品は、がんを患う実父の死を撮ったドキュメンタリー映画『エンディングノート』。プロデューサーに是枝氏を迎え、「家族の死」という重いテーマを、本当の家族ならではのあたたかさ、ユーモアあふれるタッチで描き出し、ドキュメンタリー作品としては異例のヒットを記録した。 その『エンディングノート』から生まれた、もうひとつの物語がある。砂田氏にとって処女作となった長編小説『音のない花火』(ポプラ社)だ。2作目となる『一瞬の雲の切れ間に』(ポプラ社)でも、ラストで圧倒的な光景を見せて絶賛された砂田氏だが、今回、待望の文庫化となる『音のない花火』でも、芸術だけが届く暗闇の底へと、光をもって分け入ろうとしている。 『音のない花火』の主人公・し
2018年6月8日(金)に、ドラマ「あなたには帰る家がある」第9話が放送。茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)が意外過ぎる一面を披露して話題になっている。 同ドラマは、佐藤秀明(玉木宏)が茄子田綾子(木村多江)と不倫をしたことがきっかけで、2つの家庭が大きく崩壊していく物語。佐藤家ではついに秀明と真弓(中谷美紀)の離婚が成立し、茄子田家では綾子が家を出て行ってしまった。 第9話では秀明が1人暮らしをしている家に真弓が訪れる。しかし家からはなぜか綾子がでてきて、真弓は2人が一緒に住んでいると勘違い。秀明は真弓の誤解を解こうとするも、綾子にしつこく付きまとわれて妨害されることに。 その後なんとか真弓の誤解を解いた秀明。その日が真弓の誕生日ということもあり、「自分が奢るから」と娘の麗奈(桜田ひより)も合わせた家族3人で高級レストランへと行こうと言い出した。だが綾子の母親が危篤だという連絡が届き、
『蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫)』(芥川龍之介/KADOKAWA) ある日、お釈迦さまは極楽の蓮池のほとりを散歩していた。はるか下には地獄がああり、犍陀多(かんだた)という男が血の池でもがいているのが見える。 犍陀多は生前、殺人や放火など、多くの凶悪な罪を犯した大泥棒であった。しかしそんな彼でも一度だけ良いことをしていた。道ばたの小さな蜘蛛の命を思いやり、踏み殺さずに助けてやったのだ。 そのことを思い出したお釈迦さまは彼を地獄から救い出してやろうと考え、地獄に向かって蜘蛛の糸を垂らした。 血の池で溺れていた犍陀多が顔を上げると、一筋の銀色の糸がするすると垂れてきた。これで地獄から抜け出せると思った彼は、その蜘蛛の糸を掴んで一生懸命に上へ上へとのぼった。 地獄と極楽との間にはとてつもない距離があるため、のぼることに疲れた犍陀多は糸の途中にぶらさがって休憩していた。しかし下を見ると、まっ暗な血
『平成特撮の夜明け』(別冊映画秘宝編集部:編/洋泉社) 「特撮ヒーロー」といえば、多くの人が『ウルトラマン』と『仮面ライダー』を思い浮かべるのではないだろうか。しかし実は両作品とも、昭和の全盛期には絶大な人気を誇りつつも、視聴率の低迷や玩具の売り上げ不振により一度はテレビから姿を消している。「ウルトラマン」シリーズに至っては、テレビ局との制作方針の違いから衝突もあったという。しかし、平成の半ばに蘇り、現在も地球の平和を守り続けている。 本書『平成特撮の夜明け』(別冊映画秘宝編集部:編/洋泉社)は、平成の世に活躍する特撮クリエイターたちが、如何にしてこの時代に特撮を生まれ変わらせてきたかを、本人たちへのインタビューで振り返る一冊だ。やはり注目すべきは『ウルトラマン』と『仮面ライダー』の2作品。毎週テレビで観られるため、子供たちが初めて出会うヒーローであろう。そんな2作品は、どうやって復活した
日本の学問最高峰の1つ、京都大学。そのトップ「総長」の座に就く山極寿一博士は、ゴリラをはじめとする霊長類研究の世界的権威だ。その研究活動は凄まじく、『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』(山極寿一/毎日新聞出版)の冒頭で早速度肝を抜かれてしまう。 ■「ゴリラの国に留学する」とは? ニホンザルの生態を調査していた山極博士は、長野県地獄谷を皮切りに日本中のサルの生息地に入り込み、彼らと同じような暮らしを実体験して味わい、コミュニケーションを交わし続けた。どうやらニホンザルの作法を体得したという頃、今度はアフリカの熱帯雨林でゴリラの調査をすることになった。 アフリカ・コンゴの深い森に分け入って、ひたすらゴリラを追いかける。はじめは逃げ出したり攻撃してきたりする彼らだったが、そのうち山極博士を敵視しなくなり、やがて群れの中に入れてもらえるようになった。 ゴリラは常に山極博士の様子をうかが
細田守が監督・原作・脚本を務めるアニメ映画「未来のミライ」の新予告映像が公開された。山下達郎が手がけるエンディングも初公開され、ファンは「未来のミライの山下達郎の曲、テンションめちゃくちゃ上がる!」「やっぱり最高にエモい」と大興奮のようだ。 同作は、甘えん坊の男の子“くんちゃん”と未来からやってきた妹“ミライちゃん”が織りなすちょっと変わった「きょうだい」の物語。細田の最新作に「細田監督の作品が本当に好きだから、絶対に観に行く!」「絶対泣いちゃうな」「早く観に行きたい!!」と公開前から大きな注目を集めている。 新たに公開された予告映像では、くんちゃんと幼い母との出会いや不思議な世界での冒険の様子が、山下によるエンディングテーマ「うたのきしゃ」にのせて描かれた。動画を見た人からは「山下達郎だし、これは劇場のでかいスクリーンで観て聞きたい」「予告観ただけで泣いてしまった… 山下達郎と細田作品ベ
トップニュース「韓国行ったらぜひ試してみたい!」 ドラマ「孤独のグルメ」9話に登場した韓国の“セルフビビンパ”が話題 2018年6月8日(金)に、ドラマ「孤独のグルメ Season7」の第9話が放送された。井之頭五郎(松重豊)が初の韓国出張に赴くことになり、「五郎ちゃんと韓国グルメとか最高にお腹がすく!」と話題になっている。 五郎が韓国を訪ねることになったのは、商社を営むイム社長(ソン・シギョン)に呼び出されたため。イム社長は韓国の伝統工芸やアンティークをヨーロッパで販売したいと考えているそうで、五郎はイム社長の部下・パク(パク・チョンア)と共に全州(チョンジュ)まで行って商品を確認することになった。 全州の市場を見て回った後、五郎は一人で食事が出来る店を探す。しかしハングルが読めないため、とりあえず目に入ったそれらしき店で1番安いメニューを頼むことに。店員に身振り手振りで注文すると、キム
2012年、“ネガティブすぎるイケメンモデル”とのキャッチコピーで、一躍人気者の仲間入りをした栗原類さん。数多くのテレビ番組に出演し、そのちょっと変わった言動が注目を集めた。そんな彼が、「発達障害」であることを告白したのは、2015年のこと。その後、2016年には自伝的エッセイ『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)を上梓し、多くの当事者に勇気を与えた。その著書内で非常に印象に残ったのが、「母親への謝辞」だ。いまの自分がいるのは、母のおかげ――。彼がそう綴ったのには、相当の苦労を母親と乗り越えてきたからに他ならないのだろう。 そして、このたび、類さんの母である栗原泉さんが、自身の過去や子育て体験をまとめた一冊を発表した。それが『ブレない子育て 発達障害の子、「栗原類」を伸ばした母の手記』(KADOKAWA)だ。本書には、泉さんが親との関係に悩んだ思春期、シングルマ
脳をリセットして体質を改善していく新しいダイエット法を紹介した、『体質改善ダイエット』が2018年6月28日(木)に発売される。 体質改善ダイエットとは食べ方を変えることで脳を変え、太りやすい体質を痩せやすい体質にするダイエット法。いい栄養をとっていると脳細胞は生まれ変わり、ジャンクフードに対する食欲を抑制したり体を動かしたくなるなどの変化が現れるという。脳を細胞レベルでリセットして体質を改善すれば、我慢したり無理をしなくても自然に痩せられる体質に。同書ではそんな体質改善ダイエットに挑戦した、漫画家・くらたまのダイエット奮闘記を紹介していく。 夫とは何年もセックスレスなままで、パンツも「しまむら」の4Lと完全に女を捨てていた“くらたま”。日本アンチエイジングダイエット協会理事・伊達友美による体質改善ダイエットを行ったくらたまの体重は66kgから58kgに減少し、見違えるほど痩せていった。で
「工芸」と聞いてどんなイメージを持つだろうか。中には、「敷居が高そう」「値段が高そう」といったイメージを持つ方もいるかもしれない。 では、中川政七商店のカラフルな色柄の“ふきん”を見かけたことはないだろうか。元は蚊帳生地として使われていた素材から生まれたというこのふきんは、吸水性に優れ、赤ちゃんから大人まで安心して使える綿主体の素材で、いろいろなデザイン柄のものがあり、価格は手ごろ。自宅用にも、ちょっとしゃれた手土産にもぴったりなのだ。これは、蚊帳から形を変え、「工芸品」をより身近に感じてもらうための“入口”の商品として、全国各地のデパートや雑貨店、土産物店などで販売され、中川政七商店の看板商品のひとつとなっている。 『日本の工芸を元気にする!』(中川政七商店十三代・中川政七/東洋経済新報社)は、1716年創業の奈良晒(ざらし)の家業を若くして継いだ著者が、社内のマネジメントを見直し、自社
ひとりお出かけスタイルを25のテーマに分けて紹介した、『おひとりさま限定ぴあ お出かけ編』が2018年6月8日(金)に発売された。 “おひとりさま”の魅力は誰にも気兼ねせず、自分の好きなままに自由な時間を過ごせるところにある。同書では、“おひとりさま”が楽しめる場所、むしろ“おひとりさま”だからこそ楽しめる場所を25のテーマに分けて紹介していく。 例えば25個あるテーマのひとつである「ひとりキャンプ」。ひとりキャンプ体験者のおススメの過ごし方には、ひとりキャンプを楽しむコツが数多く掲載されている。さらにレンタル品&設備リストやキャンプ場での注意事項など役立つ情報も満載なので、初めてキャンプに臨む人にとって心強い1冊になるだろう。
「成功した人生を手に入れたい」――そう考えて、さまざまなスキルを磨くことで一流の人になろうとする人は多いかもしれない。しかし『一流の人に学ぶ心の磨き方』(永松茂久/かんき出版)は人間の根っこである“心”を磨くことこそが、人生を変えるためには必要なのだと教えてくれる。本書には「一流の人の考え方」が全70項目も記されているため、自分の悩みに合わせた心の磨き方を発見できる。今回はその中でも特に筆者の胸に強く響いた考え方をいくつかご紹介していきたい。 ■ブレない心の軸を持つ 近年はインスタグラムやTwitterなどのSNSが流行っており、他人の視線が気になったり、周りの人の意見に合わせてしまったりすることも多い。しかし、一流の人になるには心にブレない信条を持ち、その他大勢の声ではなく、自分自身を信じることが大切なのだと永松氏は語る。 自分の人生は自ら舵を取っていかなければならないものだが、時には迷
著書累計140万部のベストセラー作家が初めて書いた、仕事とお金の本『お金のポケットが増える スゴイ! 稼ぎ方』が2018年6月13日(水)に発売された。 人生100年時代に突入し、「最初に勤めた会社で定年まで働いて、あとは年金でゆったり」という図式が成り立たなくなった現代。これからは一人ひとりが食いぶちをどうするか、戦略を組み立てながら稼いでいかなければならない。 そこでどうするか。「手取り30万円の月収を1.5倍の45万円にする」というのは、天文学的に難しいだろう。社員として雇われている立場であれば、どんなに会社に貢献しても、そこまで急激な昇給は望めない。しかし、「30万円は据え置きで、それ以外の仕事で15万円を毎月稼ぐ。もしくは毎月5万円とれる仕事を3つアドオンする」というのは現実的だ。 一方で、あらゆる業界で人手不足が当たり前になり、働き方を柔軟にして優秀な人材を確保するため、副業を
『成功ではなく、幸福について語ろう』(岸見一郎/幻冬舎) 世の中からどんどん幸せの数が減っている気がする。暗い気持ちになるニュースばかりが流れる報道番組。パワハラやセクハラ、低賃金などのブラック企業に苦しむ社会人。いじめの尽きない学校教育。絶えない家庭内のトラブル。他にも書ききれない問題が社会にあふれている。そんな世の中で私たちは一生懸命生きている。 だからこそ「幸せになりたい」と願う人は多い。しかしどんなに願っても、空を切るように手からするりと逃げていく感覚がある。つかめそうで、つかめない。 幸せの形とはなんだろう。なぜこれだけ願っているのに幸せになれないのだろう。幸せな人生を送るには、これからどう生きればいいのか。 そのヒントになりそうなのが『成功ではなく、幸福について語ろう』(岸見一郎/幻冬舎)だ。本書は、アドラー心理学の第一人者でベストセラー『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が「幸
『未来を変える「外見戦略」』(川園樹/KADOKAWA) 「見た目が大切」というが、それは本当だろうか? 『未来を変える「外見戦略」』(川園樹/KADOKAWA)の中にその答えがあったので、見てみよう。 ■外見は「未来」を変える 外見によって「未来」は変わります。外見が変われば、ビジネスの成功確率が上がり、成果までのスピードを上げることができます。もしかすると、「ビジネスの成果を決めるのは能力とスキルであって見た目など関係ない」と考える方がいらっしゃるかもしれません。 「スティーブ・ジョブズ氏(Apple 創業者)はいつも黒のタートルネックのセーターにデニムのパンツのスタイルだったし、見た目で成果が決まったとは思えない」などと思われるかもしれません。確かに黒のセーター、ジーンズ、白のスニーカーは、ジョブズ氏を象徴する外見です。 しかし、それは「Think different」というアップル
「自分らしく」生きる秘訣を学べる、『世界にひとつだけの「カワイイ」の見つけ方』が2018年6月11日(月)に発売された。 著者の増田セバスチャンは、国籍・性別・世代を超えて熱狂的支持を集める“カワイイ文化”の先駆者。きゃりーぱみゅぱみゅのMV美術から、原宿にある超人気店のプロデュースまで幅広く活躍している。また歌舞伎俳優・市川海老蔵も、「この方の色彩が好き。大人になると忘れる感覚を、思い出させてくれる」と賞賛。同書では、オンナノコからオジサンまで誰もが「自分に素直に」生きられるヒントを紹介していく。 自由で生き生きとした人生を歩むためのヒントを綴る増田だが、幼少のころから様々な苦難を乗り越えてきた。同書には、経験した数々の苦難にまつわるエピソードも掲載。 読み進めていく中で、一生手元に置いておきたくなる大切なメッセージに出会えるはず。「毎日がつまらない」「将来に希望がもてない」「やりたいこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く