岡山市の大森雅夫市長は21日、JR西日本本社(大阪市)を訪ね真鍋精志社長と初めて会談。中心市街地の回遊性向上に向け、岡山駅東口広場への路面電車乗り入れについて検討を進めたい意向を伝えた。真鍋社長は一定の理解を示し、今後も協議を継続していくことで一致したという。 会談は両トップに双方の担当者が加わり約30分間、非公開で行われた。 会談後、取材に応じた大森市長によると、市側は同駅南で着工した大型ショッピングセンター・イオンモール岡山の開業が11月に迫り、中心市街地の回遊性向上が重要課題になっている状況を説明、乗り入れへの理解を求めた。 これに対し真鍋社長は、乗り入れはJR利用者の利便性アップや地域活性化につながるとの見方を示す一方、多方面との調整が不可欠と指摘。「議論を続けていくことが必要」と述べたという。 大森市長は会談を踏まえ「JR西との間では、乗り入れ話は土俵に乗った。一歩前進だ」と話し