セルビア当局は16日までに、旧ユーゴスラビアの故チトー元大統領が残した金庫を開け、金塊と砂金計約30キロや、ユーゴスラビア王国のカラジョルジェビッチ王家が所有していたダイヤモンドなどの宝石計149個を見つけた。セルビアのメディアが伝えた。 金塊などは1980年のチトー元大統領の死後、国立銀行の金庫で30年以上、眠ったままだった。ほかにも金貨約2700枚や貴金属製品約250個、現金約2万6千米ドルなどが見つかった。 金塊などの出所は不明だが、地元メディアによると、チトー元大統領ら旧ユーゴ指導部が金庫内に取り置き、緊急時に使えるようにしていた可能性がある。時価総額は明らかでない。 ユーゴスラビア王国は第2次世界大戦でドイツに降伏。チトーが指導するパルチザンが国土を解放し、45年11月に旧ユーゴが成立した。(共同)