(2009年3月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 銀行のトップや知名度の高い会社の幹部は最近、身の安全について多少被害妄想的に心配した方がいいかもしれない。 税金で賄われる救済策に対する人々の嫌悪感が、特定の個人に向けられた「ボーナスへの憤怒」に変わり、身体的な危害を受ける恐れが目に見えて高まってきたからだ。 中傷されている一部の人たちは、本当に狙われている。 3月25日には、巨額年金の受け取りで非難を浴びている英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の前CEO(最高経営責任者)、サー・フレッド・グッドウィンのエジンバラの邸宅が襲撃されたことが明らかになった。 英大手銀RBSの前CEO宅襲撃の犯行声明 グッドウィン氏はそこに住んでいないと見られるが、家の窓ガラスが何枚も割られ、メルセデスが壊された。襲撃の犯行声明を出したグループの電子メールは、すべての銀行経営