妊活や生理、更年期障害などの女性特有の健康課題は、職場では個人の問題ととらえられ相談しづらいことが多い。女性の健康支援を企業のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)促進の一環と考え、セミナーや医療サービス補助を包括して提供するのが、フェムテックの会社Cradle(クレードル)。立ち上げたのはアーティストとして知られるスプツニ子!だ。 学生時代からテクノロジーやジェンダーをテーマに作品を手がけてきたが、創作の原点は「テクノロジーが進化しているのに、なぜ生理の問題は解決されないのか」という疑問。15歳で重い生理に悩んだ際、日本の病院では真摯に診てもらえなかったが、留学先のイギリスでは生理不順を和らげる低用量ピルが無料で処方された。 日本での低用量ピル承認は国連加盟国で最も遅い1999年だが、男性用バイアグラはたった半年で承認されている。「人口の半分が経験する生理がなぜタブー視され続けるのか