活発化する独自モデル開発 LLMを巡るもう1つの大きな流れは「独自モデル開発の動き」だ。OpenAIなどへ依存する状態を脱して、独自LLMによる差別化や柔軟性の獲得を狙っている。例えば、米Bloombergは金融機関向けに500億パラメータの独自モデルを開発している。 GPT-4などの汎用モデルを利用する場合との違いは、特定の領域でより高い精度を実現できることにある。例えば、Bloombergのような金融業や製薬、医療など専門用語が多い業界なら、それに特化したモデルを開発することで、他社製のモデルと比べて汎用性は落ちるが、その業界特有の業務でより高い精度の回答ができる。 このような専門性が高い事業以外に「個人情報を中心に情報がセンシティブな事業」や「エッジでの処理が求められる事業」などでも、独自LLMを開発することにメリットがあるという。「独自LLMならオンプレミスで情報セキュリティへの考