岸田文雄首相に対して日本学術会議の独立性を尊重するよう求める声明を公表し、記者会見する(左から)黒川清、広渡清吾、大西隆の各氏=東京都千代田区内幸町2の日本記者クラブで2023年2月14日、池田知広撮影 日本学術会議の歴代5会長が14日、政府による学術会議の改革方針について「会員選考の自律性を毀損(きそん)するものでしかない」と反対し、岸田文雄首相に再考を促す声明を連名で公表した。学術会議の自主性に関わる問題として、任命拒否問題の解決も求めた。 5人は、1997年以降に会長を務めたいずれも東京大名誉教授の吉川弘之、黒川清、広渡清吾、大西隆の各氏と京都大前学長の山極寿一氏。 この日は吉川氏を除く4人が日本記者クラブ(東京都)で記者会見(オンラインを含む)した。任命拒否が起きた当時の会長だった山極氏は「岸田首相は任命拒否を『終わったこと』としているが、決して終わっていない。今の政府案は、任命拒