上司不在で私が代わりにアルバイトの面接をすることになった。面接に来た彼の第一印象は大人しそうに見えた。 そして、体力がありそうに見えないので、「意外と重たいものを運ぶ仕事だけど大丈夫かな?」と聞くと、「大丈夫です」と弱弱しく答えてきた。 私は「大丈夫じゃないだろ?」と思った。しかし、そのことを上司に伝えると、「贅沢言ってられないから採用しましょう」と言われた。 求人を出してもなかなか人が集まらずに慢性的な人手不足になっていたからだ。だから、余程でない限り採用しようという考えになっていたのだ。 そして新人君の初日が始まった。彼は私の予想通り、重たい物を運ぶ時、動きがふらついていた。 その様子を見て私は、「うーん。でも真面目で大人しそうで、指示したことにちゃんと従ってくれそうな子だから、まっいいか?」と思うようにした。 そんな彼から初日の仕事が終わった後、「えっ?」と思うようなことを言われた。