「メモを取るのが大事とはよくいわれますが、メモを取りさえすればどんな方法でも構わないというわけではありません。メモには正しい取り方があるのです」。そう語るのは、メモの取り方を含め、理解力と発想力を鍛える方法を網羅的にまとめたベストセラー『アウトプット大全』の著者であり、精神科医で脳科学者の樺沢紫苑氏だ。樺沢氏に、ダメなメモの取り方を10パターン挙げてもらった──。 メモを取るべき脳科学的3つの理由 まず、メモを取ることのメリットは脳科学的に3つあります。 1つ目は、脳の中の思考が可視化されること。たとえレジュメが配られている会議でも、自分で会議の要点をメモにまとめれば、情報を整理し、理解力を深めることができます。 2つ目は、情報を仕入れるためのアンテナが立つこと。たとえば、映画を見るとき。最初から映画の感想メモを取ることを前提にして作品を見れば、どの箇所をメモすべきか、この映画はおもしろい
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