ランサムウェア「WannaCry」は5月上旬にインターネット上で爆発的に流行し、世界中の「Windows」マシンに大規模な被害をもたらした。 初期の拡散は収まり、PCへのパッチ適用も進んでいるが、業務の停止を余儀なくされた病院や小規模企業などにとっては痛手となった。300ドルまたは600ドルの身代金を支払った人は数百人にのぼる。 しかも、WannaCryは今なお進化を続けている。 150カ国で30万台以上のコンピュータをロックしたWannaCryとの戦いで最前線に立っていたセキュリティ業界は、ユーザーが震え上がるような警告を出していると思われそうだが、不思議なことに、実際にはそうでもない。 The Wall Street Journalがロンドンで現地時間5月25日に開催した「Cybersecurity Executive Forum」で、各参加者がまず口にしたのはWannaCryだったが
![「WannaCry」で騒ぎすぎ?セキュリティのプロが静観する理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d2fda8d60e454685dc89dca86aec61f5d024ca5c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Fstorage%2F2017%2F05%2F30%2F40ac2e33d709c73790d6bc661e7e5491%2Fnhsransomwareoutbreak_640x480.jpg)