不況直撃の国内スポーツ界…しかし打つ手なし 世界的な金融危機に端を発した景気の悪化が、スポーツ界に打撃を与えている。ホンダの自動車F1シリーズからの撤退表明に続いて、アイスホッケーの名門、西武の廃部決定など国内スポーツにも影響が広がってきた。バブル崩壊後の長期不況で企業チームの休廃部が相次いだ約10年前の“冬の時代”が再来する恐れもある。日本オリンピック委員会(JOC)の福田富昭選手強化本部長は「スポーツ界はピンチだが、打つ手がない」と話す。 ▼リーグ存続危機も 「昨今の経済環境の悪化があり、これ以上継続するのは難しいという判断になった」。19日、西武の今季限りでの廃部を発表したプリンスホテルの渡辺幸弘社長は、苦渋に満ちた表情を浮かべた。西武グループは堤義明元オーナーの影響力の下、日本リーグには西武鉄道が1966年の第1回から参戦、アイスホッケー界をリードした。一方、日本リーグは