2人の死刑囚の刑が12日執行された。 執行は今年4度目。2~4か月に1回のペースで計8人の刑を執行した谷垣法相は同日の記者会見で、死刑に批判があることについて「死刑は国民が支持している。現状、死刑制度を維持していくことに変わりはない」と述べ、今後も粛々と執行を続ける姿勢を示した。 「いずれも身勝手な理由で人命を奪っており、遺族にとっても無念この上ない事件だ」。法務省で記者会見した谷垣法相は、淡々とした表情で執行の理由を説明した。 確定死刑囚は2007年に100人を突破。民主党政権下で執行が減ったこともあり、11年12月には130人に達した。未執行の増加に、法務省内には「死刑制度が形骸化しかねない」との懸念があったが、昨年12月に自民党政権となり、谷垣法相が執行を続けたことに加え、死刑囚3人が病死したこともあり、12日時点で確定死刑囚は130人を下回った。 今回刑を執行された加賀山領治死刑囚