<オミクロン株の急拡大で、再びロックダウンを行う都市が増加。対策のほころびへの不満が政府を揺さぶる可能性も> 中国が2020年の第1波以来、最悪の新型コロナ感染拡大に直面している。今回の流行は猛スピードで拡大するオミクロン株が主流で、多くは無症状のため、感染経路の追跡は困難だ。本格的なエピデミック(局所的流行)にはならないとしても、既に社会に影響が出ている。 香港に隣接する南東部の経済中心地、深圳はロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。上海では学校や企業が臨時休業になり、北京や天津でも数多くの施設が閉鎖されている。 中国では既に計5000万人以上がロックダウン下にある。今後数週間、膨れ上がる新規感染者数と共に、封鎖を行う都市は増え続けそうだ。 新たな感染拡大に、一般市民は驚きと不満を示している。大きな不安が渦巻くなか、連帯感が芽生えた第1波当時とは対照的なムードだ。 厳格な新型コロナ対策に
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