米国株が過去最高値を更新する中で、ボラティリティーはほぼ消滅した。ヘッジファンドはこうした市場の静けさが続くと予想し、シカゴ・オプション取引所のボラティリティー指数(VIX)のショートポジションを少なくとも15年で最大に積み上げている。 米商品先物取引委員会(CFTC)の最新データによると、ヘッジファンドを中心とした投機筋のVIXのショートポポジションは4月23日に約17万8000枚と、2004年までさかのぼるCFTCデータで過去最大だった。 VIXは26日終了週に上昇したが、依然13を下回り、過去20年の平均を30%余り下回っている。