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  • 中国vs香港、現実味を帯びる「独立論」〜若者はこうして大転換を起こす(倉田 徹) @gendai_biz

    文/倉田徹(立教大学准教授) 2014年9月から12月にかけて、民主化を求める学生や市民が香港の主要道路を占拠した「雨傘運動」は、しばしば「北京の勝利」、「学生の敗北」または「失敗」と評される。 学生らが求めた「真の普通選挙」の実現について、運動は政府から一切譲歩を得ることなく収束し、2017年の民主化の実現は夢と消えたからである。 しかし、香港の政治情勢がこれによって安定化することはなかった。「雨傘運動」から1年余り、香港の若者の間では、香港の「独立」が真剣に論じられるようになり、今年2月には警察官と若者の激しい衝突も発生した。事態はむしろ、北京にとってより望ましくない方向に向かっているのかもしれない。 民主化問題から「独立」の議論へ――この急速な変化は、どのようにして起きていったのか。 「民主回帰」論の崩壊 そもそも香港には歴史上、有力な独立運動はほぼ皆無であったと言って良い。住民の9

    中国vs香港、現実味を帯びる「独立論」〜若者はこうして大転換を起こす(倉田 徹) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/04/18
    中国vs香港、現実味を帯びる「独立論」〜若者はこうして大転換を起こす   | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/倉田徹(立教大学准教授)…
  • 羽生結弦が『情熱大陸』の「感動の文法」にハマらなかった理由(森田 浩之) @gendai_biz

    あの人気ヒューマンドキュメンタリー番組『情熱大陸』が、900回の記念放送にフィギュアスケート選手の羽生結弦を取り上げる──。 新聞記事でそのことを知った瞬間、私は録画予約を始めていた。とくに熱い『情熱大陸』ファンではないのだが、羽生を取り上げるとあってはチェックしないわけにはいかない。〈羽生結弦×『情熱大陸』〉は、最高のカップリングに思えた。 ところが番組を見てみたら、何かがおかしい。いつもの『情熱大陸』と、どこか違う……。そんなことを思いながら見ているうちに、もうエンドロールが始まってしまった。「え、これで終わり?」と声に出してしまったほど、違和感が残った。 この放送に、いったい何が起こっていたのだろう。 『情熱大陸』が残した感動と違和感 『情熱大陸』という番組に、もう説明は不要なはずだ。旬な人物に「密着取材」を敢行し、その「素顔」を届けるというドキュメンタリー。1998年の放送開始から

    羽生結弦が『情熱大陸』の「感動の文法」にハマらなかった理由(森田 浩之) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/04/14
    羽生結弦が『情熱大陸』の「感動の文法」にハマらなかった理由  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/森田浩之(ジャーナリスト)…
  • ヨーロッパの華やかな小国・ベルギーがなぜ「テロの温床」になったのか(松尾 秀哉) @gendai_biz

    文/松尾秀哉(北海学園大学教授・ベルギー政治史研究) 3月22日、ヨーロッパの小国、ベルギーで連続テロが起きた。死傷者は300人を超えるとされる。テロという手段に改めて憤りを覚えると同時に、犠牲になられた多くの方々、ご遺族にお悔やみ申し上げたい。 まだ昨年のパリ同時テロ事件の記憶も新しいなかで、フランスの隣国ベルギーの首都で、なぜテロが生じたのか。筆者自身もよく知る場所が破壊されたという報道を観たショックから十分に立ち直れてはいない。 今後捜査が進み、新しい事実も発見されていくだろうが、現時点の情報を基に、ベルギーの現代政治を調べてきた者として考察してみたい。 ベルギーの「最大の問題」 ベルギーはフランス、オランダ、ドイツ、ルクセンブルクと国境を接し、海を渡ればイギリスにも近い「ヨーロッパの十字路」である。 1830年にオランダから独立したが、それまでにフランス、スペイン、オーストリア、ネ

    ヨーロッパの華やかな小国・ベルギーがなぜ「テロの温床」になったのか(松尾 秀哉) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/04/09
    ヨーロッパの華やかな小国・ベルギーがなぜ「テロの温床」になったのか 自治と共存の伝統はいったいどこに… | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/松尾秀哉(北海学園大学教授・ベルギー政治史研究)…
  • 地方で「空き家」が急増した意外な理由~大都市を超えた地方「消費社会」のリアル(貞包 英之) @gendai_biz

    文/貞包英之(山形大学准教授) いま地方都市のイメージは、「明るいもの」と「暗いもの」とに引き裂かれている。経済の沈滞と人口停滞に襲われ取り残された場か、逆に自然や歴史にあふれる希望の証しとして、地方はしばしば誇張され語られるのだが、ではそうしたイメージの隘路を縫い、地方都市を具体的に考えていくことは、どうすればできるのだろうか。 そのために、ここでは地方都市での「消費社会」の展開に注目したい。地方都市で人びとは何をして日々暮らしているのか。そうした生活のディテールに注目するとき、さまざまな「消費」の活動が無視しがたいものとして浮かびあがってくる。 趣味やレジャーなどの娯楽にかかわるだけではない。教育を受け、友人と付き合い、恋愛をし、介護し、自宅でやすらぐ――。生活の大半を占める活動の質を、適切な商品をどれだけ買えるかが大きく左右している。日々おこなわれる消費活動を無視して、地方都市の暮ら

    地方で「空き家」が急増した意外な理由~大都市を超えた地方「消費社会」のリアル(貞包 英之) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/04/08
    地方で「空き家」が急増する意外な理由 ~大都市を超えた地方「消費社会」のリアル  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/貞包英之( 山形大学准教授)…
  • なぜイスラーム国の「過激思想」に吸い寄せられる人が後を絶たないのか(末近 浩太) @gendai_biz

    文/末近浩太(立命館大学教授) ベルギーの首都ブリュッセルを狙った連続テロ事件は、欧州全土を震撼させた。 筆者は、今年の1月からフランス、モロッコ、ベルギーで現地調査を行ってきた。その目的は、現代のイスラーム主義に関する研究の一環として、いわゆる「過激思想」の痕跡を辿ることである。 今回の連続テロ事件が起こったのは、まさにブリュッセルに向かうその日の朝であった。ロンドンで事件の一報を聞いた瞬間、背筋が凍った。 モレンベークは「テロリストの巣窟」なのか? なぜ、欧州ではこのようなテロ事件が繰り返されるのか。 日での報道を見る限り、概ね次のような説明が確立しつつある。欧州で暮らすムスリム移民(およびその子孫)が、貧困や差別・偏見に苦しむなかで「過激思想」に傾倒してしまった――。 今回の事件に関して言えば、ブリュッセル西郊のモレンベーク地区が、その象徴として繰り返し取り上げられた。事実、パリと

    なぜイスラーム国の「過激思想」に吸い寄せられる人が後を絶たないのか(末近 浩太) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/04/01
    なぜイスラーム国の「過激思想」に吸い寄せられる人が後を絶たないのか テロの連鎖を食い止めるために | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/末近浩太(立命館大学教授)…
  • 世界のCEOが選んだ尊敬するリーダー第1位! チャーチルの不遇と成功(小林 恭子) @gendai_biz

    『チャールズ・ファクター』を書いたロンドン市長ボリス・ジョンソン。キャラクターは濃い目だ…〔PHOTO〕gettyimages 文/小林恭子(在英ジャーナリスト) 「世界のCEOが選んだ尊敬するリーダー」ランキング*で、マハトマ・ガンジーやネルソン・マンデラ、スティーブ・ジョブズらを振り切ってトップに立ったのが第2次世界大戦時の英首相ウィンストン・チャーチルだ。そんなチャーチルの没後50周年に合わせて出版された伝記『チャーチル・ファクター』の邦訳版が3月30日、刊行される。 世界20ヵ国で翻訳されたこのは英国では発売後間もなくしてベストセラーとなったが、その秘密は書き手の強いアピール力だった。著者は「ボリス」という愛称で知られる現ロンドン市長ボリス・ジョンソン。 次期首相候補ともいわれる人物だが、むしろ「英国版ドナルド・トランプ」にやや近いかもしれない。日語への翻訳を担当したひとりとし

    世界のCEOが選んだ尊敬するリーダー第1位! チャーチルの不遇と成功(小林 恭子) @gendai_biz
  • これでわかる「シリア内戦」の全貌〜そしてイスラーム国が台頭した(末近 浩太) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

    文/末近浩太(立命館大学教授) 「21世紀最大の人道危機」と言われるシリア「内戦」――。 2011年の「アラブの春」の一環として始まったこの紛争も今年の3月で丸5年を迎え、既に総人口約2100万人の半数以上が国内外への避難を余儀なくされ、27万とも47万とも推計される人びとが命を落としている。 「内戦」の泥沼化、そして、あらゆる「普遍的価値」を蹂躙する過激派組織「イスラーム国(IS)」の出現。今日のシリアには、「アラブの春」後の中東の「絶望」を象徴する終末的風景が広がっている。 シリアでは、なぜ「アラブの春」が「内戦」になってしまったのか。その「内戦」は、なぜ泥沼化したのか。なぜISは生まれたのか。そして、シリアはどこに向かおうとしているのか。 民主化運動から革命闘争へ シリアは、1946年のフランスの植民地支配から独立後、宗教に基づかない近代西洋的な国民国家を範とする国造りが行われた。

    これでわかる「シリア内戦」の全貌〜そしてイスラーム国が台頭した(末近 浩太) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
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    digitalglm 2016/03/25
    これでわかる!「シリア内戦」の全貌〜そして「イスラーム国」が台頭した 絶望が世界を覆い尽くす前に | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/末近浩太(立命館大学教授)…
  • すべてがメディア化する時代、「伝える中身」に興味がないのは不思議です

    SNS、オウンドメディア、コミュニティなどなんでもメディアになって、日常に溶け込む時代。情報を発信し受け取る、ぼくらのメディアはどこにある?」 このような問いを掲げて、2015年7月にはじまった講談社「現代ビジネス」とサイボウズ式のメディアコラボレーション「ぼくらのメディアはどこにある?」。半年以上にわたり、「メディア化する◯◯」では「個人」「企業」「場所」を取材、「往復書簡」ではメディア界の先輩たちにこれまでとこれからのメディアを聞いてきました。 その集大成として、2月12日、サイボウズ社にてイベントを共催。ゲストに編集部と世代が近く、社会へのアクションを続ける税所篤快さん(NPO法人「e-Education」創業者)と国内最大のクラウドファンディングサービスを展開する米良はるかさん(株式会社READYFOR代表取締役)を招き、メディア化する個人・企業について伺いました(文・佐藤慶一/

    すべてがメディア化する時代、「伝える中身」に興味がないのは不思議です
  • 日本人にとって「君が代」とは何か? ネットにあふれるトンデモ解釈(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    文/辻田真佐憲(近現代史研究者) 劣化する「君が代」論争 国立大学の卒業式や入学式に関連して、再び「君が代」の扱いに注目が集まっている。これに呼応する形で、インターネット上でも「君が代」をめぐる議論が活発になりつつある。 だが、その議論の有り様は必ずしも健全なものではない。というのも、昨今ネット上で交わされる「君が代」に関する言説が、あまりにも乱暴だからだ。今日ほど「君が代」に関する議論が劣化した時代はほかにないだろう。 「君が代」を歌うか、歌わないか。問題はあまりに単純に二分化され、歌えば保守・愛国であり、歌わなければ左翼・反日であると即断される。そしてこの単純な白黒図式に基づき、「愛国者」を自任する者たちが、気に入らない相手にって掛かる――。こうした光景は、SNS上でもはや珍しいものではなくなった。 しかも、驚くべきことに、この「愛国者」を自任する者たちの多くは、「君が代」の歴史や意

    日本人にとって「君が代」とは何か? ネットにあふれるトンデモ解釈(辻田 真佐憲) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/03/23
    日本人にとって「君が代」とは何か? ネットにあふれるトンデモ解釈 劣化する論争に終止符を! | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/辻田真佐憲( 近現代史研究者) 劣化する「君が代」論争…
  • やっかいな「ダークツーリズム」 ~言葉のひとり歩きが“遺産の価値”を曖昧にする(岡本 亮輔) @gendai_biz

    やっかいな「ダークツーリズム」 ~言葉のひとり歩きが“遺産の価値”を曖昧にする フクシマ、チェルノブイリ、オキナワ… 文/岡亮輔(北海道大学准教授) ダークツーリズムの流行 最近、「ダークツーリズム」という言葉が一般のメディアでも用いられるようになっている。 元々はイギリスの研究者が用い始めた言葉だ。しっくりとくる日語訳はまだない。あえて訳せば「暗い場所への旅」「闇を見る旅」といったところだろうか。 この言葉を日でメジャーにしたのは、東日大震災後における思想家・東浩紀氏らによる『福島第一原発観光地化計画』『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』といった一連の著作だ。その後、観光研究者の井出明氏が関わって、『DARK tourism JAPAN』というムックが創刊された。 先月出たばかりの『世界ダークツーリズム』では、アウシュヴィッツ(古市憲寿氏)、サラエボ(角田光代氏)、グラン

    やっかいな「ダークツーリズム」 ~言葉のひとり歩きが“遺産の価値”を曖昧にする(岡本 亮輔) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/03/22
    やっかいな「ダークツーリズム」 ~言葉のひとり歩きが“遺産の価値”を曖昧にする フクシマ、チェルノブイリ、オキナワ… | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/岡本亮輔(北海道大学准教授) ダークツーリズム
  • 「地方消滅」に「地方創生」---両極端な地方“語り”が消費され続けるワケ(貞包 英之) @gendai_biz

    文/貞包英之(山形大学准教授) 「語り」が分裂させる地方都市 近年、地方都市を対象とした「語り」がますますさかんになっている。 人口縮小の趨勢を踏まえ地方の存続に警鐘を鳴らした増田寛也らの『地方消滅』(2014年)が、直接のきっかけになっただけではない。 都会とは異なるライフスタイルを賛美した藻谷浩介らの『里山資主義』(2013年)や、その前提になる2000年代初めからのロハスブーム、また地方都市の変貌を語る多くの郊外論――たとえば三浦展『ファスト風土化する日』(2004年)――など、地方を対象とした語りは一種の「産業」と化している。 こうしたが触れる内容はさまざまだが、興味深いのは、それだけではない。注意を引くのは、むしろその「語り」があきれるほど大量であること、さらにはそれらの「語り」のなかで描かれる地方の姿が、肯定的なものから否定的なものまで、しばしば両極端に引き裂かれているこ

    「地方消滅」に「地方創生」---両極端な地方“語り”が消費され続けるワケ(貞包 英之) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/03/19
    「地方消滅」に「地方創生」---両極端な地方“語り”が消費され続けるワケ  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/貞包英之( 山形大学准教授) 「語り」が分裂させる地方都市…
  • 「売国奴」「この国から去れ!」外国人記者に罵声を浴びせる彼らは何者か(山田 敏弘) @gendai_biz

    「反日のクズ記者は出ていけ!」 東京の有楽町にある日外国特派員協会(FCCJ)は「Number 1 Shimbun(ナンバーワン・シンブン)」という英字誌を発行している。 この英字誌は、FCCJの会員である在日外国人記者などによって執筆・編集されている月刊誌だ。日絡みの話題を、日人とは違う視点で取り上げているため、著者もチェックしている雑誌の1つである。 その2016年1月号に、非常に興味深い記事が掲載された。英エコノミスト紙のデイビッド・マクニール記者によるその記事は、「In the valley of the trolls(トロールという敵だらけの世界で)」というタイトルで、日の「Troll(トロール)」について触れたもの。トロールとは、インターネットなどで”荒らし”をしたり、個人攻撃をする行為を指すスラングだ。 この記事によると、日政治や経済、社会問題などを世界に向けて発

    「売国奴」「この国から去れ!」外国人記者に罵声を浴びせる彼らは何者か(山田 敏弘) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/03/18
    「売国奴」「この国から去れ!」外国人記者に罵声を浴びせる彼らは何者か  | 現代ノンフィクション | 現代ビジネス [講談社]: 「反日のクズ記者は出ていけ!」 東京の有楽町にある日本外国特派員協会(FCCJ)は「Number 1…
  • グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一) @gendai_biz

    社員の生産性を極限まで高めるには、どうすればいいのか――米グーグルが2012年に開始した労働改革プロジェクトの全貌が明らかになった。 社員同士のコミュニケーションを中心に、その仕事ぶりを徹底的に観察するワーク・モニタリングは、果たして功を奏したのだろうか? ●"What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team" The New York Times, FEB. 25, 2016 プロジェクト・アリストテレスとは 上の記事によれば、米グーグル(持ち株会社に移行後の正式社名は「アルファベット」)は2012年に生産性向上計画に着手した。 この計画は「プロジェクト・アリストテレス(Project Aristotle)」と呼ばれ、同社の「人員分析部(People Analytics Operation)」によって実施された。 グ

    グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一) @gendai_biz
  • 日本の犯罪報道、ここがヘン!〜だから、治安がいいのに「犯罪不安」が止まらない(牧野 智和) @gendai_biz

    文/牧野智和(大女子大学専任講師) 私たちが暮らす社会では、重大事件が起こったとき、容疑者の動機解明が報道の焦点になることが多くあります。しかし一部の少年事件において顕著ですが、ときにその動機解明は「心の闇」という脱出不能な迷宮にはまり込み、報道が私たちの不安あるいは敵意を掻き立てるだけのものになってしまうこともあります。 これは、避けられないのでしょうか。前回は1997年に発生した神戸・連続児童殺傷事件の報道を再検証することで、迷宮からの「迂回路」について考えてきましたが、今回はさらに広い視点から「迂回路」を考えてみたいと思います。 全国紙が覇権をもつのは「当たり前」なのか 今回行うのは、犯罪報道の国際比較です。 日で過ごしていると、容疑者の動機解明が報道の焦点となること、また私たち自身が動機解明に好奇心を持つことはそれぞれ当たり前のように思ってしまうかもしれません。しかし、その「当

    日本の犯罪報道、ここがヘン!〜だから、治安がいいのに「犯罪不安」が止まらない(牧野 智和) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/03/07
    日本の犯罪報道、ここがヘン! 〜だから、治安がいいのに「犯罪不安」が止まらない  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/牧野智和(大妻女子大学専任講師)…
  • エンタメの未来が危ない!作家・有川浩が決意の緊急提言「新刊本を買う意味」(有川 浩) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    図書館戦争』や『三匹のおっさん』シリーズをはじめ、『阪急電車』『空飛ぶ広報室』『旅リポート』など数々のベストセラー小説を発表している有川浩さんは、作家として第一線で活躍するだけでなく、出版業界にかかわる一人として、出版の未来を真剣に考え続けています。町の書店さんが次々に姿を消し、出版不況が叫ばれて久しい時代に「を買う」意味とは? 書店回りで見えた厳しい現実 初めまして。 あるいは、いつもお世話になっております。 作家の有川浩です。 昨年11月に、佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』(通称『コロボックル物語』)シリーズを引き継いで、『だれもが知ってる小さな国』を上梓し、書店回りをしてきました。 書店回りというものを、皆さんご存じでしょうか。新刊発売に合わせて、作家が書店さんを訪問し、サインを作らせていただくという販促活動のことです。 私は、2012年に『ダ・ヴィンチ』が主催する

    エンタメの未来が危ない!作家・有川浩が決意の緊急提言「新刊本を買う意味」(有川 浩) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
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    digitalglm 2016/03/06
    エンタメの未来が危ない! 作家・有川浩が決意の緊急提言「新刊本を買う意味」  | 文学BAR | 現代ビジネス [講談社]: 『図書館戦争』 や 『三匹のおっさん』 シリーズをはじめ、 『阪急電車』 『空飛ぶ広報室』…
  • 「世界遺産」は期待されすぎ!? 岩と虚構で成り立つ「首里城」、定番スポットの光と影(岡本 亮輔) @gendai_biz

    文/岡亮輔(北海道大学准教授) 空の青に映える朱色の建物。 初めて沖縄を訪れた人の多くは、首里城に行くだろう。併設された地下1階と2階にまたがる巨大な駐車場は、大量の観光客が訪れることを物語っている。 首里城は、建築様式や細部のデザインに至るまで土の城郭とは大きく異なり、琉球が独特の文化圏であることを体感させてくれる。そして、ほとんどの人は、そうした独自性があるからこそ、首里城は世界遺産だと思っているのではないだろうか。 一方で、城内に入ると、なんとなく違和感を抱く人もいるはずだ。 消失前の姿がわからず復元された 観光客は順路にしたがって資料展示室がある南殿から入り、最も重要な正殿(せいでん)を抜け、出口のある北殿に至る。 正殿の装飾の見事さには目を奪われるが、全体的にとにかく綺麗すぎる。床だけ見ていると、リフォームしたばかりのスーパー銭湯のような雰囲気の場所もある。 南殿に展示される

    「世界遺産」は期待されすぎ!? 岩と虚構で成り立つ「首里城」、定番スポットの光と影(岡本 亮輔) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/02/29
    「世界遺産」は期待されすぎ!?  岩と虚構で成り立つ「首里城」、定番スポットの光と影   | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/岡本亮輔(北海道大学准教授) 空の青に映える朱色の建物。…
  • 「アラブの春」とは何だったのか?〜革命の希望はこうして「絶望」に変わった(末近 浩太) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

    「アラブの春」とは何だったのか?〜革命の希望はこうして「絶望」に変わった あれから5年、メルトダウンする中東 文/末近浩太(立命館大学教授) あの熱狂から5年が経った。 2011年の中東における非暴力の市民による民主化運動「アラブの春」。長年にわたって続いてきた独裁政権がドミノのように次々に倒れていく様子は、世界史に残る大事件として、また、市民が政治の主役となる新時代の到来を告げるものとして歓迎された。世界にとって、中東は希望の象徴となった。 ところが、それから5年。中東は今、未曾有の混乱のなかにある。民主化の停滞はもとより、独裁政治の復活や内戦の勃発、そして、「イスラーム国(IS)」の出現と、中東の状況は「春」以前よりも確実に悪くなっている。 独裁、内戦、テロは、中東にとって何も目新しいものではない、との見方もあるだろう。だが、今日の中東の混乱は、これまで経験したことのないようなスケール

    「アラブの春」とは何だったのか?〜革命の希望はこうして「絶望」に変わった(末近 浩太) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
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    digitalglm 2016/02/26
    「アラブの春」とは何だったのか? 〜革命の希望はこうして「絶望」に変わった あれから5年、メルトダウンする中東 | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/末近浩太(立命館大学教授) あの熱狂から5年が経った。
  • スーパーマリオに学ぶ「世界的ヒット」の条件~3つの「注目」が成功のカギだった(ベン・パー) @gendai_biz

    シリコンバレー発、2016年最重要キーワード「アテンション(人々の注目)」を知っているだろうか。これを制す者が、夢も市場も手に入れる。注目は、偉大な製品や発想を「世界を変える」ものに変える。とはいえ、注目はそう簡単には得られない。では、どうすればよいのか。 テックメディア「Mashable」(ツイッター上の影響力世界第1位メディア)の共同編集者を経て、現在は投資家として活動するベン・パー氏の著書『アテンション――「注目」で人を動かす7つの新戦略』の日語訳が発売される。豊富な事例をもとに注目のメカニズムと、注目されるための方法を紹介する。 投票用紙の先頭にある候補者は当選しやすい スタンフォード大学政治学教授で、同大学の政治心理学研究グループ長であるジョン・クロズニックが、オハイオ州とカリフォルニア州の何百という選挙結果を調査したところ、あることがわかった。 地元の市議会選挙から1996年

    スーパーマリオに学ぶ「世界的ヒット」の条件~3つの「注目」が成功のカギだった(ベン・パー) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/02/25
    スーパーマリオに学ぶ「世界的ヒット」の条件 ~3つの「注目」が成功のカギだった  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: シリコンバレー発、2016年最重要キーワード 「アテンション(…
  • 神戸・連続児童殺傷事件「報道再検証」~「心の闇」から抜け出すことはできるのか?(牧野 智和) @gendai_biz

    文/牧野智和(大女子大学専任講師) 「心の闇」から抜け出すために 前回の記事では、近年の少年非行への不安の高まりは、微に入り細にわたって、常人には理解できない「心の闇」を語り続けた報道に一因があるのではないかと指摘しました。 この「心の闇」という言葉は、かつてほどではありませんが、いまだに使われ続けています。残虐な事件や突然発生したようにみえる事件が起きると、「心の闇」はみえない、晴れない、それを解き明かさねばならない、と語られるのです。 しかし、この闇が明らかにされたという記事は、管見の限りではみたことがありません。闇のなか、不可解さのなかに報道は留まり続けてしまうのです。 このような出口のない考え方に私たちの社会は留まるべきでしょうか。もっと異なる考え方がありえないものでしょうか。 そこで今回は、そもそも「心の闇」という言葉が社会に広まるきっかけとなった、1997年の神戸・連続児童殺

    神戸・連続児童殺傷事件「報道再検証」~「心の闇」から抜け出すことはできるのか?(牧野 智和) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/02/22
    神戸・連続児童殺傷事件の報道「再検証」 ~「心の闇」から抜け出すことはできるのか?  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/牧野智和(大妻女子大学専任講師) 「心の闇」から抜け出すために 前回の記事…
  • 大炎上イラスト集『そうだ難民しよう!』そのシンプルすぎる世界観が覆い隠したものとは?(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    文/辻田真佐憲(文筆家、近現代史研究者) 炎上するイラスト集『そうだ難民しよう!』 シリア難民を揶揄するイラストをフェイスブック上に投稿し、世界的に大きな反響を巻き起こした漫画家はすみとしこの作品集が昨年12月に刊行された。『そうだ難民しよう! はすみとしこの世界』(青林堂)である。 表紙には、これ見よがしに、有名になった難民少女のイラストと、「そうだ難民しよう!」の大きな文字。なかを開くと、在日コリアン、韓国人の元慰安婦、シー・シェパード、SEALDs、有田芳生などを批判的に取り上げる21枚のカラーイラストが厚手の紙に印刷されている。 作者自身による詳細な解説が付されているのも特徴的だ。それによると、件の難民のイラストは「より豊かな暮らしを求めて欧州へ移動する『偽装難民』を揶揄した作品」であり、「『難民』の欲求のエスカレート」は「在日韓国人の優遇措置(在日特権)要求のエスカレート」と関連

    大炎上イラスト集『そうだ難民しよう!』そのシンプルすぎる世界観が覆い隠したものとは?(辻田 真佐憲) @gendai_biz
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    digitalglm 2016/01/29
    大炎上イラスト集『そうだ難民しよう!』そのシンプルすぎる世界観が覆い隠したものとは?  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]: 文/辻田真佐憲( 文筆家、近現代史研究者) 炎上するイラスト集『そうだ難民しよう