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原発反対論に思う 発生以来1ヶ月が経過したのに、福島第一原発の事故は一向に収まりそうにない。発電所自体の事故収束はいつなのか、放射能の拡散はどのくらいなのか関連地域の住民の不安、不信は大きくなる一方である。 当然予想されたように、原発反対の意見が勢いを増している。ここで注意したいのは、原発をこれまで容認していた人たちも、決して手放しで全面的に賛成していたわけではない、ということだ。つまり、我々の日常生活に必要な電力需要確保のために原発なしではエネルギー政策は成立しないと考え、多くの人たちは原発に消極的に賛同していたのだ。 この視点で考えると、原発反対論に欠けているのは、次の2点である。 第1に、仮に原発を認めないとして、代替の電力エネルギーをどうするかの議論である。皆が期待する太陽光、風力などはまだ安定した電力供給とは成りえない。 水力も頭打ちである。となると石油、石炭などの化石燃料に依存
モーニングで「社長島耕作」が、さっそく東日本大震災のネタを使っていて、その内容がまるで経団連や原発関連業界のために嘘の情報を出して、原発が正しいという印象付けをしていたので考察してみる。 もともと「生々しいオフィスラブエロマンガ」だった「島耕作」シリーズだが、島が出世するに伴って政治経済職を強め、はっきりそれとはいわずに架空の名称を使って、自民党を擁護し、民主党を批判する内容が増えている。 過去にも作品のストーリーとは全く関係なく、経済界のお偉いさんたちがゴルフをラウンドしながら雑談をし、その中で現政権を批判するというだけの話もあったほどだが、今回は島耕作がテレビで原発に関する議論を見ているというシチュエーションで、ストーリーとは全く関係ない。 作中のテレビの内容は、原発反対派が感情的に反対論を言うのに対して、推進派が冷静的に淡々と原発以外はないと述べるという、島耕作ではよく使われる手法。
2008年のリーマンショック以前までは、日本経済は戦後最大の好景気と言われていました。ところが。いくら景気が良くなったと言われても、実感できなかったという声がほとんどでした。なぜでしょうか? デフレの正体 経済は「人口の波」で動く 日本経済を活性化させるための、特効薬はなにか?それを知るには、今起きているデフレの本当の原因を探らなければなりません。本書が提示している仮説を、否定できる事実はなさそうです。 Population density model (In 1850) / JacobEnos 生産年齢人口の減少 子供と高齢者を加えた総人口の減少よりも、現役世代に絞った生産年齢人口の減少の方がよほど急であるというこの最近の現実は、ほとんどの人が想定していなかった大問題なのです。 出生が死亡よりも減ってしまっただの、都会に若者を取られただの、そういうレベルをはるかに上回るペースで現役世代人
とりひきだ。とりひきをしよう。あくまがいいました。 いやだ。ぜったいいやだ。めのおおきいひとがいいました。 いいよ。とりひきしよう。くちのおおきなひとがいいました。 くちのおおきなひとのにわは、みるみるきれいなはなぞのになりました。 めのおおきなひとは、まずしくてまずしくておなかがすいてしかたありません。 くちのおおきなひとは、まいにちたのしくてしかたありません。 はなぞのにみのったくだもので、おなかがいっぱい。 だからくちのおおきなひとは、きづきませんでした。 はなぞのがみるみるかれていることを。 きがついたときには、もうおそかったのです。 にどとはなのさくことのないおにわで、くちのおおきなひとは、おおきなくちをあけておいおいとなきながらつぶやきました。 あくまととりひきなんかしなければよかった。 ヤコブ・ファロベック「めのおおきなひと くちのおおきなひと」より抜粋 浦沢直樹「MONS
テレ朝が生活保護を強烈に非難【働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww】 『生活保護受給者は人生の勝ち組』 支給金でギャンブル三昧、働く必要がない:ニュー速VIPブログ(`・ω・´) 2ちゃんねるやTwitter等を少し見れば明らかなように、我々が思う以上に多くの人間が、「生活保護は『改革』した方が良い」と訴えている。彼らは決まって「生活保護は弱者救済のためではなく不正受給の温床になっており、またケースワーカーや役所の対応の悪さから本当に必要な人に渡っていない」という主張から、転じて「生活保護は贅沢だ、今すぐ廃止するか現物支給に切り替えるべきだ」という事を平気で口走ってしまう。もちろん、今の生活保護に問題がないとは言わない。だが、役所の対応や不正受給の根絶を訴えるのと、「現物支給で良い」と言い切ってしまうことの間には、想像以上に巨大な溝が存在する。つまり前者は生活保護という基盤を認
たまにラノベ感想っぽいものなど。 2ch投稿された「魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」」という作品が話題になり、書籍化されたものです。 略称の「まおゆう」に「魔王勇者」を付け加えて、正式タイトルが1巻のサブタイトルに、という感じ。 個人的には冒頭部分をマンガの動画にした作品を見ていたので、書籍版も買ってみたという流れです。 原作が登場人物の台詞だけで構成された戯曲形式という事で、書籍版でも上下二段に分かれた形式になっています。 本編が長いので、冊数を抑えるとか、色んな理由があるのかも知れないけど、1行が短くなるので、台詞が長いの時に読みづらくなります。 台詞が登場人物事に交互に網掛けがかかったりなかったりしているけど、その辺でミスが多いのも残念なところです。 お子様にも読みやすいようにと、ほとんどのページに解説が付いているけど、読んでいれば流れで何となく意味が分かるような単語
現在テレビのワイドショーでは大相撲の八百長の話で持ち切りだ。相撲への興味をすっかり失ってから久しい私にとっては、相撲で八百長をやっているのは当たり前のことであって、何で今頃騒ぐのかと思えるほどだが、それでも「週刊ポスト」が大相撲の八百長疑惑追及キャンペーンを始めてから30年以上経って、ようやく大相撲の八百長が事実として認められ、追及が始まったことに感慨を覚える。 突飛な連想かもしれないが、私が思い出したのは沖縄返還をめぐる密約の話だ。この密約は、元首相・佐藤栄作の密使として若泉敬が動いた「核持ち込み」の密約と、元大蔵大臣・福田赳夫(のち首相)と元大蔵省財務官・柏木雄介(2004年死去)が推進した、沖縄返還に伴うアメリカへの巨額の支払いに関する密約の二つに大きく分けられるが、これらについても密約の存在が歴史的事実とみなされるようになるまでには、長い年月を要した。 これほどまでにも社会に働く慣
地方の田舎者である自分にとって、まったく意味の判らない単位として「東京ドーム○○杯分」というのがある。ビールの消費量であったり、月の北極の水の量であったり、様々なところで使われたりするのだが、そもそも、東京に住む人であっても東京ドームの大きさ自体が「ああ、あんだけの量か。」とピンとする人がどれくらいいるのか。まして、ドームなどテレビでしか見ることのない地方の人間にとって簡単に説明する単位に成り得ているとは思えない。 誰が何のためにこんな「単位」を発明したのか判らないが、バカバカしい代物だ。ちなみに私が子供の頃は「霞ヶ関ビル*1○○杯分」と云う言い方もあった。 Q1. よく東京ドーム何個分や何杯分という表現を耳にしますが、 東京ドームの面積や容積を教えてください。 A1. 面積の基準としてよく使われているのは建築面積で、46,755平方メートルです。 容積は124万立方メートルです。詳しくは
ツイッターではすでに指摘しておられる人もいるが、念のためこちらでも。「最終(的)解決」という用語は日本の同盟国であったドイツの国家犯罪の(当事者が用いた)婉曲表現であるがゆえに注意を要するものではあるが、戦後補償問題という文脈においてはより切実な問題がある。先日、名古屋空襲で両足を失った女性の妹の「国は戦災傷害者が死ぬのを待っている」という言葉(を伝える記事)を紹介した。名古屋空襲の被災者は他地域の戦争被害者とともに今年「全国空襲被害者連絡協議会」を結成して国に補償を求める活動をしているが、国内外で公的な補償を求めている人々が共通して口にするのが「日本政府はわれわれが死ぬのを待っているのではないか?」という言葉だ。日本政府の中で特定の個人が明確にそうしたことを意識して対応を決めているかどうかは別として、従来とおりの不作為を続けることがどのような結果につながるかは明白である。したがって、戦後
ついでにもう一つmojixから。 これを「リバタリアンIT長者のトンデモ思想」と言い切れるか PayPal創業者ピーター・シールの「先見力」 http://mojix.org/2010/10/21/peter-thiel <オフラインの世界では、シールは海上に法律の及ばない水上共同体を作ったり、宇宙開発を進めたりする非営利団体「シースティーディング(海上国家建造計画)」の中心的な支援者でもある。狙いは、海上や宇宙空間で新たな政治体系を作り上げること。実現には時間がかかるかもしれないが、そのための対策も忘れていない。人間は1000年生きられると信じて延命方法の研究を行っているメシュセラ基金に巨額の寄付をしているのだ>。 このレベルまで来ると、たしかに普通の人からすると「トンデモ」風味が感じられるかもしれない(笑)。しかし私のようにリバタリアニズムに共感している人間からすると、「まあそうだろう
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