トヨタ自動車は9月6日、運転手の状態を検知して衝突を防止システムを開発したと発表した。運転手がよそ見をし、自動車が衝突事故を起すおそれがあるときに作動するという。 同社では従来から、カメラとミリ波レーダーで進路上にある障害物や車両などを検知し、衝突事故の危険を低減するプリクラッシュセーフティ・システムを開発してきた。 今回は、交通事故分析センターのデータの1つである、自動車事故の要因の大半を占めるのが運転手の認知ミス、という事実に着目。同システムに運転手の状態を検知する機能を追加した。 ステアリング・コラムに設置したカメラと画像処理コンピュータで、運転手の顔の向きを検知。正面を向いていないときに、車両の接近などで衝突の可能性が高まると、早めに警報を出す。 警告しても運転手がブレーキを踏まず、衝突を避けられないと判断した場合は、システムが代わりにブレーキを制御。さらにシートベルトを巻き取って