アップルとグーグルが電子書籍サービスの一つである、ネット上での雑誌の定期購読を始めた。その詳細をみると、少数のネット企業がコンテンツの流通を独占するネットの現実がよく分かるのではないだろうか。 アップルが提示した厳しい条件 米国では、昨年iPadが発売されて以来、アップルはアプリや電子書籍といったコンテンツの有料販売を急速に伸ばしている。グーグルも、アンドロイド端末上のアンドロイド・マーケットや、電子書店グーグル・エディションを展開してそれに追随している。 だが両者とも、これまで雑誌や新聞の電子版の定期購読のサービスは提供してこなかった。様々な理由があるのだろうが、雑誌を一冊単位でアプリとして発売するだけだったのである。 しかし、2月15日にアップルが定期購読サービスの提供を始めた。その翌日には、グーグルも同様に定期購読サービスの開始を発表した。出版社にとって雑誌の定期購読は重要な収入源で