向井理(右)主演のドラマ「黄金風景」の1シーン。太宰治の私小説的な色彩のある短編小説をもとにしている。将来は、劇場公開も視野に入っている作品だ。左は共演した優香。(写真:産経新聞) 若者を日本文学に引きつけるきっかけになれば−。太宰治や芥川龍之介といった文豪の私小説的な作品をドラマ化し、放送や上映会などさまざまな形で見せていくという企画が進んでいる。まず6本を制作し、15日からTBS系で放送される。企画した大日本印刷メディア・コンテンツ本部の穴沢健郎プロデューサーは「いずれは書籍とも連動させることで、本に親しむ若者が増えてくれたらいい」と願っている。(村上智博) この作品は「BUNGO−日本文学シネマ−」というタイトルで、穴沢さんらが2年前に企画。テレビで教養としての文学を取り上げる番組が少なく、若者が文学に親しむ環境が整備されていないと思った穴沢さんは「日本文学の名作を映像化することで