話をしながらも、ゆうちゃんの顔をジッと見ながら会話をするだけではどこか手持無沙汰になり、緊張もしてしまう。そのため珈琲を飲むスピードも速くなってしまった。そして水へも手が伸びたとき、 「としおくん、追加で何か頼みますか?私はまだ大丈夫ですけど。」 やたらと飲んでいたのが目に入ったのか、はたまた気を遣ってくれたのか、ゆうちゃんの提案はありがたかった。水まで飲み干してしまってはどこか気恥ずかしい。 「そうだね、もう一杯飲むよ。」 そうして店員を呼び、珈琲をもう一杯追加で注文する。 そしてこちらから話の続きをしようとすると、ゆうちゃんのほうから話し始めた。 「それで別れちゃった理由なんですけど・・・一言で言えば若かったですね。就職して、結婚して、出産して。あっという間に過ぎていったんですけど、最後のほうは喧嘩ばかりしていました。としおくんはどうして別れちゃったんですか?」 「それは大変だったね。
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