去年の夏の猛暑などで牛乳の生産が減少し、バターの在庫が減っていることから、農林水産省は、これまでで最大規模となる7000トンのバターの追加輸入を決めました。 農林水産省によりますと、去年の猛暑の影響などで国内の牛乳の生産量が減ったため乳製品の在庫が減っているということです。 このうちバターの在庫量は、ことし3月末で1万7000トン余りと、去年の同じ時期より6000トン余り減っています。 このため農林水産省は、秋から需要が増えるバターが安定して供給されるよう、国際的な取り決めに基づく輸入量を超えてことし11月末までに7000トンのバターを追加輸入することを決めました。 バターの追加輸入は2年ぶりで、今の制度が導入された平成7年度以降、最大の規模だということです。 農林水産省は「バターなどを生産するための牛乳の価格は上昇傾向なので追加の輸入に踏み切った。今後も需要と価格の動向を注視したい」と話