厚生労働省は29日、2009年度の国民医療費は前年度比3・4%増の36兆67億円となり、3年連続で過去最高を更新したと発表した。 国民所得に占める割合も10・61%で初めて1割を超えた。同省は高齢化の進展と医療の高度化が要因としている。 国民医療費は医療機関などを受診し、保険診療の対象となる傷病の治療費の総額を推計したものだ。国民1人当たりの医療費も前年度比3・6%増の28万2400円で、過去最高となった。 同省は今後も国民医療費は伸び続けるとみており、15年度が約45兆円、25年度は約60兆円に達するとした推計もある。