大分県は21日、県内の成人女性が昨年12月、マダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスによって死亡した疑いがあると発表した。 厚生労働省によると、国立感染症研究所で分析中の9件の疑い例のうちの1件で、検査結果は来週中に判明する見込み。 同県健康対策課によると、女性は県内の医療機関に入院中に死亡した。38度以上の発熱や血小板、白血球の減少など、SFTSのような症状が出ていたという。 国の要請を受けた県が県内の全医療機関に報告を求め、今回の女性が判明したという。同ウイルスを巡っては1月、昨秋亡くなった山口県の女性が国内初の感染者と確認され、2月には愛媛、宮崎、広島の各県で男性の死亡が判明している。