丹野 智文(たんの・ともふみ)氏 宮城県仙台市在住。ネッツトヨタ仙台在職中。2013年、39歳のときにアルツハイマー型認知症と診断される。診断後、会社の理解のもと、営業職から事務職に異動し、勤務を続けている。認知症の本人中心の団体「日本認知症ワーキンググループ」のメンバー。2015年5月、仙台市で、認知症患者の悩みに認知症当事者が応じる相談窓口「おれんじドア」を開設。 丹野:一度お医者さんに診てもらおうと近くの脳神経外科クリニックに行ったのは、3年前のクリスマス、2012年12月25日のことでした。実は、その3年ぐらい前から、仕事をしていて人よりも物覚えが悪いなと感じ始めていました。 そのころはフォルクスワーゲンを販売されていたんですよね。 丹野:ええ。大学卒業後、ネッツトヨタ仙台に就職して、3年目から系列のフォルクスワーゲンの販売店に異動になっていました。 トップ営業マンだったと伺ってい