英オックスブリッジ大学の研究チームは17日、昨年9月兵庫県三羽市で発見したキイチゴの果実に擬態するナナホシテントウを新種に分類したと発表した。自ら外敵に捕食されやすい果実に擬態する昆虫は極めて珍しい。論文は英科学誌「フェノメノン」新春特大号に掲載される。 種名は発見した地名にちなんで「コッチネラ・サンバセプテンプンクタータ(和名:サンバテントウ)」と命名された。 木の葉や木の枝に姿を似せて擬態することで外敵から身を守る昆虫は多く知られているが、わざわざ動物が好む果実に擬態する昆虫は世界的に見て珍しい。過去にはフライの衣のような体表をした中生代のエビ化石が見つかった例があるが、積極的に捕食され、わずか数世代で絶滅したと考えられている。 またサンバテントウは、葉の裏に隠れることが多いナナホシテントウに比べて、葉の表に止まっている頻度が高いことがわかった。他の動物の注意を引くことで、自らを犠牲に