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ブックマーク / essa.hatenablog.com (15)

  • アテンションとエコノミーの間 - アンカテ

    お金とは、「シェアできない」という性質に注目してべ物を抽象化したシステムではないかと思う。 「システム」と言うとコンピュータを使ったものを思い浮かべてしまう人が多いが、コンピュータがなくても機能しているシステムはたくさんある。 オフィスの机の上に「未決BOX」と「既決BOX」があって、人がそこに書類を置いていくのだって立派なシステムだ。 お金はコンピュータが無い時代には立派なシステムだった。 たとえば、コンビニの店頭におにぎりとサンドイッチを何個づつ置いたら良いのか、ということには、ものすごくたくさんの要素が複雑に絡みあっている。作る側には材料の手配や製造工程でいくつも考えることがあるし、べる側には、人それぞれさまざまなニーズがある。おにぎりが好きな人もサンドイッチが好きな人もいて、どちらでもいい人もいて、かわりばんこにべたい人もいて、何でもいいからえればいいという人もいる。 しか

    アテンションとエコノミーの間 - アンカテ
  • 最高クラスの「荒らし」としての梅田望夫 - アンカテ

    梅田さんのインタビューがすごい反響を巻き起こしているが、この喚起力は梅田さんの立ち位置と切り離せないものがあると思う。 つまり、普通の40代後半のおじさんが全く同じことを言っても、ここまで騒がれることは無いだろう。 発言の中身そのものは、意味が無いとは思わないが、一連の著作と比較したらその意味はずっと薄い。少なくとも私は、「シリコンバレーから将棋を見る」の方にずっと興味がある。 梅田さんは、しっかりと資料を集め、吟味し整理し、練りに練った文章で力を発揮する人で、褒めるにしろ貶すにしろ、そういう力作を対象にすべきだと思う。今はサバティカルの時期でそういう作業をしてないんじゃないかという気がする。そこから垂れ流される愚痴にはあまり意味がない。誰にだって緩む時期があったっていいと思う。 ただ、「どうして梅田望夫はこれだけの影響力を持ち得たのか?」ということには興味がある。 この影響力のユニークさ

    最高クラスの「荒らし」としての梅田望夫 - アンカテ
  • ポケットの中の脱獄可能な小さな監獄 - アンカテ

    iPhoneの次のOSのバージョンアップでサポートされる機能としてアナウンスされているものの中で、私が重要だと思うのは、「月々いくら」という課金が可能になることと、周辺機器の制御が可能になることである。 上の文で省略されている「可能になる」の主語は、「サードパーティが」だ。 アップルでなくサードパーティが、サブスクリプションモデルの課金と周辺機器を制御するアプリケーションを書き配布することが可能になる。これが重要だと思う。 「月々いくら」の課金が可能になることで、雑誌のようなコンテンツを App Store で販売することができるようになる。周辺機器の制御ができることで、iPhone を家庭内にあるさまざまな機器のUIとして使うことができるようになる。 現在、ビデオレコーダの設定は接続したテレビ画面と専用リモコンで行ない、ルータやNASの設定はLAN経由でブラウザで行ない、電子レンジや炊飯

    ポケットの中の脱獄可能な小さな監獄 - アンカテ
    duaf
    duaf 2009/04/05
    "脱獄を禁止した上で脱獄防止の為のコストは最小限にして、脱獄と共存可能なビジネスを運営すること"
  • 2008-09-03 - アンカテ 印刷抜きでiPhoneとChromeを前提として始まるOffice

    途上国では、固定電話より早く携帯電話が普及するということが起きているそうですが、それと同じように、パソコンの使い方も我々が先進的な使い方と思いこんでいるような所からスタートするかもしれません。 私は、普通の事務作業の中でパソコンを使う時、「印刷」とそれにまつわる作業、罫線やフォントやレイアウトの調整といったものは、無駄以外の何者でもないと考えています。おそらく、「印刷」作業の回りで、体裁だけの為に全く生産性向上に寄与しない、ものすごく無駄な時間が膨大に費されていると。 そもそも、書類を紙に印刷するのは、情報共有の為の手段です。我々はパソコン以前に紙による情報共有に長い間親しんできましたから、目的と手段を混同してるのではないでしょうか。 各人が、 iPhoneKindle や EeePC のようなビューアになる端末を常時携帯して、それによってストレスなく書類を見ることができたら、印刷し

    2008-09-03 - アンカテ 印刷抜きでiPhoneとChromeを前提として始まるOffice
    duaf
    duaf 2008/09/03
    "各人が、 iPhone や Kindle や EeePC のようなビューアになる端末を常時携帯して、それによってストレスなく書類を見ることができたら、印刷しなくてもサーバに書類を置いておくだけで、情報共有を行うことができます"
  • 日本のオバマになるべき人がもしいたら、間違いなく2ちゃんねらやってるだろうなという話 - アンカテ

    印刷、電波、ネットの三つの技術を比較すると、最も装置産業的なのが電波であり、その次が印刷、ネットが最後になる。つまり、 A: 電波 B: 印刷 C: ネット という順で、上の方が集中して大規模化することが技術的に意味があり、その分だけ、少数の人間が管理する時に有利になるメディアだ。 だから、A→B→Cの順かその反対の順番で技術が発展したなら、歴史も連続的に推移しただろう。メディアによる情報の管理は政治にとって重要な課題だが、それが一方的に難しくなる方向か、一方的に楽になる方向に技術が発展していたとしたら、もう少し時代の流れがスムーズでわかりやすくなっていたと思われる。 しかし、我々が歩んできた実際の歴史の中で、メディア技術はB→A→Cという順に発展した。印刷以前→B:印刷→A:電波という移行までは段階的に集中に向かい、C:ネットに移るタイミングで、突然、分散の方向へと時代が方向転換した。

    日本のオバマになるべき人がもしいたら、間違いなく2ちゃんねらやってるだろうなという話 - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/09/01
    ”日本では、オバマやペイリンやメドベージェフになるべき人が、今、どんどん権力から遠ざけられているか自分から逃げ出して、”
  • 借金することで生活をたて直し自信を持ったお母さんたちの国 - アンカテ

    題材も面白いけど、番組としてよくできている。おすすめです。 バングラディッシュの首都ダッカで、グラミン銀行と同じマイクロクレジット(貧困者対象の無担保少額融資)を主たる事業としているブラック銀行(Brac Bank)の話。 貧困解消の為の福祉事業であると同時にビジネスである。「いいことをしているのにブラックかよw」とコメントがつくが、これよって貧しい人たちがどう助けられているのか、そこが、実際にお金を借りる人の側に密着することで、すごくよくわかるようになっている。 融資を受けた一人、80万円を借りた若い工場経営者が、一ヶ月後の最初の返済の日に窮地に陥る。ここが生々しくて、ついつい感情移入してしまう。ネタバレになるので詳細は省くが、場面が変わってその三ヶ月後の彼の姿を見た時に、一斉にコメントが入り、いわゆる「弾幕」に近い状態になる。 この「弾幕」が、今までニコニコ動画を見た中で一番ウザくない

    借金することで生活をたて直し自信を持ったお母さんたちの国 - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/07/13
  • 21世紀型企業のモデルとしての日本将棋連盟 - アンカテ

    突然ですが、社団法人日将棋連盟という組織は、これからの企業にとって一つのモデルケースとなるのではないかと思いました。 それは、プロフェッショナルとスタッフという性質の違うメンバーが一つの目的の為に協力する組織ということです。 日将棋連盟には、百数十人のプロ棋士が全員所属していますが、それとは別に事務局という組織があります。事務局の業務もないと将棋の対局は成立しません。 単純に考えて、7つあるタイトル戦の実施だけでもイベントの企画、運営として結構な仕事量があるような気がします。それぞれのタイトル戦ごとに最低4回の対局が行なわれるので、年に30局から40局以上、その多くが地方の毎回違う場所で行なわれるし、主催新聞社、その他マスコミ、地方の将棋ファン等関係者も多岐に渡ります。挑戦者となる棋士や対局数が直前まで確定しないという将棋独特の不確定要素もあります。 タイトル戦以外の一般の対局もたくさ

    21世紀型企業のモデルとしての日本将棋連盟 - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/06/25
    漫画家(プロ)と編集者(スタッフ)の関係とどう対比されるのかな
  • 「分配と搾取の物語」の効用と限界 - アンカテ

    そういうことは自分がGoogle作ってから言えよバカ。お前の言っていることなんて、単なる自己満足だって見抜かれてんだよ!! - 消毒しましょ! この話は、価値を創造するシステムを軽視して、価値を分配するシステムにのみに目を向けた話だと思う。 分配のシステムに注目しそれに適応することは、個人の世渡りの為には正しい方法だった。これまで、価値の創造というのは、巨大な工場とか高層ビルの中のオフィスとか鉄道のような、とても個人には手の届かない大規模で高価なシステムを中心に回っていたからだ。その観点からは、 仕事を発注する側に回れんだよ。 というのは正しいと思う。つまり、生産手段の近くにいる方が有利で、その為には、 「叩き上げで獲得した専門性」なんて言っているが、それはいったいどこで「叩き上げ」られたんだ? しかし、現実には「いい学校」を出た「ブランドつきのいい子」が「叩き上げで獲得した専門性」を発揮

    「分配と搾取の物語」の効用と限界 - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/06/21
  • 『いい学校・いい会社・いい人生』という物語 - アンカテ

    今は新卒一括採用ゲームでの勝利が人材価値を保証しない。叩き上げで獲得した専門性が人材価値をもたらす時代だ。なのに教育界や親がいまだに『いい学校・いい会社・いい人生』である。教育界はこの「勘違い」で飯をう利害当事者だし、親はかつての常識から抜けられない。 これが某全国紙に載らなかったことは残念だ。 というのは、私は中学生くらいの子供を持つ母親と話す機会がけっこうあるのだけど、30代くらいのお母さんたちは、ここで言う『いい学校・いい会社・いい人生』という価値観を固く信じている。 その信念をどれくらい自分の子供に押しつけるかということには大きな個人差、バラツキがあるけど、彼女たち自身はこれを固く信じていることがかなり多い。『いい学校・いい会社・いい人生』つまり自分の子が「ブランドつきのいい子」のまま育てば、幸せが約束されているという信念はまだまだ根強い。 日の中である時期までそれは確かな真実

    『いい学校・いい会社・いい人生』という物語 - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/06/18
    複眼視。
  • 深い絶望を検知するそのソフトは赤木論文に反応するだろうか? - アンカテ

    「インターネット上の犯罪予告を検知できるソフトウエア」という話には、何か根的な違和感を感じるのだけど、強いてそれを言葉にすれば、ここで求められているのは「謀議」を検知するソフトなのか「絶望」を検知するソフトなのかということ。 はっきりと凶行を決意した人間が「人を殺せるナイフはどこの店で買えますか」とか掲示板で聞いているのを検知するソフトなら意味を持つ。困難であるし道義的な疑問はあるが、技術的にはかろうじて意味のある仕様が書けると思う。 それは「謀議」を検出するソフトということになるが、それでは加藤智大のケースには無意味だ。 加藤が掲示板に吐露していたのは、自暴自棄な気持ちであり絶望である。加藤は掲示板で情報を求めていたわけではなくて、救いを求めていた。加藤は見つかりたくなかったわけではなくて見つけてほしかったのだ。 自分は救いを得られることがないと絶望した人間を救うには、彼を「検知」する

    深い絶望を検知するそのソフトは赤木論文に反応するだろうか? - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/06/16
    「死んでやる!」的なアピール上手な人(ひでぇ表現だが)へリソースが割かれるんじゃなかろうか
  • 予告.inをSaaSワールドの予告として見る - アンカテ

    まず予告inについてのこの3つのエントリは必読。 予告inについて少し真面目に述べてみる : ロケスタ社長日記 デジモノに埋もれる日々: 総務省の「犯罪予告検知ソフト開発」の予算と「予告in」 - 対処は当に可能なのか 犯行予告共有サイト「予告.in」が痛快だ。が… :Heartlogic 個人やこういった小さい会社でやる分には、素早く、すぐにリリースして、改善していくことができます。 しかしその分、クオリティに問題があったり、対応がこなれていない可能性もあります。全部を人力でチェックするほどのコストもかけられないし、そもそも人的リソースが足りない。 国家が数億かけてやるものとは、そもそも性質が違うんですよね。意外に思うかもしれませんが、彼らの作るものが無駄だとは思っていません。 ネットというかWeb2.0とかいわれる世界は、実はそういうアイデアで溢れています。 理想が100だとしたら、

    予告.inをSaaSワールドの予告として見る - アンカテ
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    duaf 2008/06/15
  • 英語書けなくてもGlobal Voices デビュー! - アンカテ

    先日、id:gothedistanceさんのハイテクの日エンジニアを枯渇させているという記事をGlobal Voicesで紹介させていただきました。すぐに自分で日語に翻訳したのですが、その後、さらにフランス語にも翻訳されました。 Global Voices Online >> Japan: The problems facing Japan's IT industry(日語版、フランス語版) これが何と!、執筆者として私の名前でクレジットされているので、経緯を簡単に説明しておきます。 GlobalVoicesの中の人に会って来ましたというエントリに書いた通り、現在、redmineを使って、ネタ収集→翻訳→レビューという一連の作業を、他のボランティアの方と一緒に行っています。基的には、チケット管理の機能を掲示板として使い、掲示板+Wikiという形で使用しています。システム的にはまだ

    英語書けなくてもGlobal Voices デビュー! - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/06/13
  • IT業界は業界の外へ向けて語る言葉を持つ気がない - アンカテ

    IPAX 2008を見に行ってきた - 発声練習 @ITの記事は、発言の意図をねじまげて強調しているという指摘があった。確かにこのエントリを見ると、かなり印象が違う。id:next49さんの方が、パネラーの発言の真意をよく理解してまとめている気がする。 しかし、私は、このエントリを読んでますますIT業界に絶望的な気分になった。 多分西垣さんの言いたいことはそうではない。西垣さんが引用した言葉は「10年泥のように働き、次の10年で人材管理などを十分勉強してもらい、次の10年で学んだことを発揮してもらう」というような意味合いだった。言いたい言葉の意図は「業務を体に覚えさせ、体で覚えた業務をもとに人材管理を学び、そして、管理・運営を行える人材となる」ということだと思う。 これは、個人に対する心構えとしては、納得できる部分もある。 実際、私はほぼこの時間割通りに生きてきている。83年に就職して93

    IT業界は業界の外へ向けて語る言葉を持つ気がない - アンカテ
    duaf
    duaf 2008/06/02
  • 「泥のように」-- ヴァイラルマーケティングの歴史に残るプレゼン - アンカテ(Uncategorizable Blog)

    電気、およびNECパーソナルプロダクツは4月1日、「Mudコンピューティング」と称する全く新しいコンセプトに基づいた、ノートPC「Lavie Mud」シリーズを発表した。 「エアーとかクラウドとか、最近のコンピュータ業界の流行り言葉は、スカスカの実態の無いものばかりだ。ユーザが当に求めているものは『泥臭さ』であり『泥縄』だ。わが社の『Mudコンピューティング』は、コンシューマーとエンタープライズの両方の分野で世界を変える製品となるだろう」発表の席に同席した同社の西垣元社長は自信を持ってそう語った。 「Mudコンピューティング」の詳細は別掲記事を譲るが、記者は、「泥のように」という新製品のキーとなるコンセプトを爆発的に広めたこのキャンペーンの裏側を取材した。 「大丈夫、俺が泥をかぶるよ」この画期的な新製品をいかにわかりやすく広めるか悩んでいたマーケティングチームの会議で、西垣元社長はそ

    「泥のように」-- ヴァイラルマーケティングの歴史に残るプレゼン - アンカテ(Uncategorizable Blog)
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    duaf 2008/05/31
    「ビジョン」?
  • ちゃんとやればテレビはやっぱり凄い - アンカテ(Uncategorizable Blog)

    今日は一日一チベットリンクから これ見て思ったことは、「テレビってやっぱりすごいなあ」ということ。 司会者のコメントからコメンテーターの使い方*1、VTRの入れ方、VTR内のキャプション、フリップ、コーナー全体の構成、その全てが上手にポイントを伝えていて、わかりやすく中身が濃い。タシィ・ツゥリンさんの人柄もよくわかるし、この問題に対する日政府や大手マスメディアの対応の問題点も、多くの言葉を費しているわけではないけど、よく見えてくる。素材がよくからみあっていて、押しつけがましい所が一切ないのに、見ている側が努力しなくても素直に頭に入ってくる。 「テレビはもう終わり、これからはネットの時代、素人の時代だ」というようなことを、私はずっと言っているけど、こうやって変な色がついてないあたり前の報道を見ると、「やっぱりプロは凄いね。素人が束になってもかなわないね」と思ってしまう。 素材を作っている職

    ちゃんとやればテレビはやっぱり凄い - アンカテ(Uncategorizable Blog)
    duaf
    duaf 2008/05/24
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