成功体験を単純な理論に矮小化するよりも、失敗を記録するほうが有益かもしれない。それを実践する個人と企業のエピソードを紹介。 ヨハネス・ハウスホーファーは、どの尺度から見ても大いなる成功者である。オックスフォード大学を優等で卒業し、博士号を2つも取得(チューリッヒ大学で経済学、ハーバード大学で神経生物学)。現在はプリンストン大学で心理学と公共政策の助教授を務める彼は、これまで多岐にわたる執筆と数々の学会での発表を行ってきた。その学術業績書は7ページに及ぶ。 そのハウスホーファーが先頃、自分の「失敗の履歴書」をツイッターで公表して注目を集めたのは、いささか面白くも示唆に富む出来事である。そこには「入れなかった学位課程」「学界で得られなかった職と研究資格」「学術誌への掲載を断られた論文」などが長々とリストアップされている(英文PDF)。 成功歴を示して注目と称賛を得ようする人が大半のこの世界で、
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