1. 初めに 前回までで、とりあえず Scheme で関数を定義できるようになりました。 しかし、前回までの知識では、処理を分岐させることができないので、 関数電卓の域を出ないものでした。 今回は処理の分岐について説明します。 2. if 式 if は処理を2つに分岐させる形式です。 書式は以下の通りです。 (if predicate then_value else_value) predicate (述語)が真を返せば、then_value が、 そうでなければ else_value の値が評価されて括弧の外に出て行きます。 ここで、真というのは偽 (#f で表される。) 以外の値全てです。真の代表値は #t です。 Scheme では偽を表す #f と、 空リストを表す '() は別のものです。 一方、Common Lisp では、偽と空リストは同じものとして規定されています。 Com