大阪市内からJRの「関空快速」に乗って関西国際空港に行くつもりが、和歌山方面に行ってしまう外国人観光客が相次いでいる問題で、JR西日本が対策に乗り出した。連結されている「紀州路快速」が途中で切り離されることを知らずに乗っているのが原因なことから、車掌が4カ国語で書かれた案内カードを「紀州路快速」内で配布。また、24日にも4カ国語の車内放送を導入する予定という。乗り換え案内をボランティアでしていた大阪府泉南市の男性も「ほっとした」と安堵。JR西は感謝状を男性に届けるという。 案内カードでは「ご乗車の車両は関西空港へは参りません」と日本語、英語、中国語、韓国語で説明。分かりやすいようにイラストも添えられている。 車内放送は、アジアからの訪日客が増えているにも関わらず、これまでは日本語と英語だけだったが中国語と韓国語を増やす予定。また、「関空快速・紀州路快速」が停車する大阪環状線と阪和線の全駅に
平成28年3月に和歌山県と和歌山市、紀の川市による10年間の財政支援が期限を迎える和歌山電鉄貴志川線について、県は17日、28年度からの10年間も県と2市が財政支援し、和歌山電鉄が運行を継続することで合意に達したと発表した。 県によると、貴志川線は17年度に年間利用者が約192万人まで減少していたが、ネコの「たま」駅長の人気などでその後徐々に利用者が増加し、26年度には約230万人まで回復。ただ、施設の老朽化による修繕費や設備更新の経費などにより、年間約6400万円の赤字が続いている。 新たな10年間の支援では、レールや枕木、踏切保安設備など電車が安全に運行するための設備の更新・修繕などを対象とし、10年間で12億4790万円を上限に県などが分担して支援するとした。県は12月の県議会で債務負担行為の設定を提案する予定。 仁坂吉伸知事は「和歌山電鉄と県などの努力で(経営は)改善されてきた」と
大阪市内から関西国際空港行きの電車に乗ったつもりが、和歌山方面へ行ってしまう外国人旅行客が相次いでいる。JR西日本の「関空快速」と連結している「紀州路快速」が途中の日根野駅(大阪府泉佐野市)で切り離され、和歌山に向かうことを知らずに乗ってしまうためだ。間違いに気づき、大慌てでタクシーで関空に引き返すケースも少なくないという。そんな状況を見かね、同駅で乗り換え案内をボランティアで続ける男性がいる。片言の英語で案内した外国人は5カ月間で2千人超。外国人の旅行客は増えており、男性は「1人でやるには限界がある。JR西は対策を考えてほしい」と訴えている。 (中井美樹) 身ぶり交え…ボランティア 今月7日、日根野駅で、慌てた様子の外国人が紀州路快速の車両から飛び降りてきた。寄り添うのは大阪府泉南市の追田(おいた)清文さん(80)。「カム、カム」と手招きしながら、前方の関空快速の車両までホームを一緒に走
長野市松代地区で、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をまちおこしにつなげる取り組みが始まった。同地区がアニメの舞台の一つであることから、20~30代でつくる「松代若者会議」を中心に同地区の関係者らが協議を重ね、「松代エヴァンゲリオンの町化計画プロジェクト」を立ち上げた。今後、アニメと松代を結び付けたイベントを企画、同市や長野商工会議所などとも連携して観光誘客や地区活性化につなげていく。 エヴァンゲリオンは平成7~8年にテレビ放映された後、劇場版が相次いで制作され、24年公開の最新劇場版は観客動員数382万人、興行収入52億円に上った。巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットになった少年少女と謎の敵「使徒」との戦いを描いたストーリーで、幅広い世代に人気がある。 作品の中で、松代は「エヴァンゲリオン参号機」の起動実験をした地区として登場するほか、主人公らの会話にも松代という地名が出てく
道路の側溝内にあおむけに寝そべり、女性のスカートの中をのぞき見ようとしたとして、兵庫県警東灘署は9日、県迷惑防止条例違反容疑で神戸市東灘区深江北町、会社員の男(28)を逮捕した。「のぞいたことに間違いない」と容疑を認めている。 逮捕容疑は8月16日午前7時50分ごろ、同区岡本の道路にある深さ約60センチの側溝にあおむけに寝そべり、格子状のふたのすき間から通行中の女性(37)のスカートの中をのぞき見ようとしたとしている。 同署によると、男は同日午前3時ごろから約5時間にわたって側溝内に潜り込み、スマートフォンを手に盗撮の機会をうかがっていた。被害女性が側溝のふたから髪の毛が出ているのを不審に思って足元に視線を落としたところ、男と目が合い110番。駆けつけた同署員が事情を聴いていた。 男のスマホには側溝内から複数の女性のスカート内を盗撮したとみられる動画や画像が残っており、同署は同様の手口で犯
JR東日本が28日発表した平成27年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比4・8%増の1兆4212億円、営業利益が13・3%増の2923億円、最終利益が23・0%増の1673億円で、いずれも中間期として過去最高だった。 売上高のうち運輸収入は5・3%増の9156億円で、北陸新幹線の金沢開業による増収効果が260億円に上ったほか、上野東京ラインの開通や雇用情勢の改善などで定期券収入が19億円増えた。9月の「シルバーウイーク」の旅行需要も収益を押し上げた。 このため通期業績予想を上方修正。売上高を4月公表した当初予想比410億円増の2兆8410億円(前期比3・1%増)、営業利益を180億円増の4630億円(8・3%増)、最終利益を150億円増の2530億円(40・2%増)とした。
県は16日、県内の平成27年度基準地価を公表した。平均変動率は商業地が0・2%で2年連続上昇した一方、前年度横ばいだった住宅地はマイナス0・2%で下落に転じた。商業・住宅地ともに上昇は県南に集中。工業地は0・9%で2年連続の上昇だった。調査を担当した不動産鑑定士は「長期的にみれば、県内では南北の格差が拡大傾向にあり、人口増減や高齢化の状況が如実に現れている」との見方を示した。 ◇ 基準地価は7月1日を基準日として、県内775地点の土地の標準価格を県が調査した。 県土地水政策課によると、住宅地の平均変動率は26年度、6年ぶりにマイナスを脱して横ばいとなったが、再び下落に転じた。624地点のうち616地点を継続調査し、上昇は157地点で全体の26%(前年度比6ポイント減)▽横ばいが217地点で35%(同4ポイント増)▽下落が242地点で39%(同2ポイント増)-だった。 平均変動率が上昇した自
シルバーウイークで渋滞する関門トンネル下関料金所=21日午前、山口県下関市(画像を一部加工しています) ■現ルート遮断で経済損失年14兆円 下関北九州道路(第2関門ルート)の構想復活から2年が経過した。関門海峡をはさむ自治体は今年度予算に調査費を計上した。だが、地元経済界の希望とは裏腹に、実現に向けた動きは遅々として進まない。本州と九州を結ぶ関門国道トンネル、関門鉄道トンネル、関門橋、新幹線の4本の大動脈は刻々と限界に近づいている。問題点を改めて検証してみたい。 ◇ 盛夏も過ぎ去ろうとしていた8月27日。国土交通省に、山口県の村岡嗣政知事らの姿があった。下関北九州道路整備促進期成同盟会の会長として、関門新ルート建設の陳情だった。 村岡氏らは、北九州市で7月24日に開かれた整備促進大会で採択された「道路の早期実現」「実現に向けた調査検討」「予算確保」の3項目を太田昭宏国交相に手渡した。 「東
夫に嫌悪感を抱き、性生活など考えられなくなる。女性の出産後に訪れることのある夫婦の危機だ。テレビ番組で産後クライシスと名付けられたのを契機に、ここ2、3年、雑誌で特集が組まれるなど関心が高まっている。一定期間を過ぎれば元に戻るケースも多いが、深刻なケースでは妻がセックスを拒否し続けて離婚につながる場合もあるとされる。待望の赤ちゃんに恵まれ、幸せいっぱいのはずの夫婦に何が起きるのか。(中井なつみ、寺田理恵) 「しゃべるのも苦痛」と夫の帰宅前に就寝「出産後、夫としゃべるのも苦痛になった」 さいたま市の会社員、山崎由希さん(28)=仮名=は、2人目の子作りが難しい状況だという。「出産前は2人で出かけたり、食事したりすることがとても楽しかったのに、今は考えられない」 長男(2)を都内の実家近くの病院で出産し、生後1カ月を過ぎた頃、自宅に戻った。そのときから、夫の隆さん(31)=同=と過ごす時間を息
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JR五反田駅(東京都品川区)で19日、階段から男性を転落させてけがを負わせたとして男が傷害の現行犯で逮捕される事件があった。駅構内や電車内などで、乗客同士のトラブルが事件へと発展するケースは後を絶たない。 平成25年2月には、JR総武線錦糸町駅(東京都墨田区)で、男が男性の背中などを刃物で刺して逃走。警視庁が2カ月後に傷害容疑で逮捕した。直前に乗車していた電車で隣同士の席に座っており、男性は「男がゲームをしていて肘が自分に当たったので、注意した」と説明。車内で口論になったという。 同年6月には、JR京浜東北線大井町駅(品川区)で、電車が進入してくる直前に男2人が男性をホーム下に突き落とし、殺人未遂容疑で逮捕された。男性は隙間に逃げて助かったが、右手を骨折。車内で腕が当たったことなどで口論になっていた。 同年11月にも、東京メトロ銀座線新橋駅(港区)の階段付近で、男が男性に「体がぶつかった」
議員やアイドルから自衛官や海女さん、銅版画家に至るまで、世に「美しすぎる」と評される人は枚挙にいとまがないが、インターネット上で「美しすぎる」といわれている通勤電車が関西にある。あずき色の阪急電車だ。その塗装は常に光沢を帯び、製造から半世紀以上たった古い車両も新車のようにピッカピカ。ホームにいる乗客の姿が映り込むほどだ。全国の鉄道会社が、塗装費用のかからない銀色のステンレス車両の導入を進めている中、阪急電鉄では明治43年から100年以上にわたり、「阪急マルーン」と呼ばれる伝統の色を使ってきた。雨が降ろうが、黄砂が降ろうが、汚れ一つなく光沢を放つ阪急電車。なぜ古い車両でも「美しすぎる」のか。阪急電車の〝心臓部〟ともいえる車両工場を訪ね、塗装に込めた思いを探った。(大竹直樹) 「55歳」とは思えぬ美しさ 「見た目はきれいで、まだ走れるように思うんですが…」 昭和35年に登場した2300系が最後
小泉純一郎内閣で財務相を務めた塩川正十郎(しおかわ・まさじゅうろう)氏が19日午前10時15分、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。93歳。通夜は23日午後6時、葬儀・告別式は24日正午、大阪府吹田市桃山台5の3の10、公益社千里会館で。喪主は長男、耕士(こうし)氏。 大正10年、大阪府出身。慶応大経済学部卒業後、布施市(現東大阪市)助役などを経て昭和42年に衆院初当選。11回の当選を重ね、文相や運輸相、官房長官、自民党総務会長などを歴任した。 田中角栄、福田赳夫両氏が争い、「角福戦争」と呼ばれた47年の総裁選では、福田陣営の「宣伝部長」として奔走。4年後に発足した福田内閣では官房副長官を務め、ダッカ日航機ハイジャック事故の対応にあたった。 平成13年、79歳で第1次小泉内閣の財務相に就任。「塩(しお)爺(じい)」の愛称で親しまれ、小泉氏とは「打ち合わせもしないのに、同じことを言うてる」と
1/35 Ⅳ号戦車D型―あんこうチームver.― 実在する車両や艦船、飛行機といったものを縮尺に基づいて再現したスケールモデルの人気が拡大している。「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)や「艦隊これくしょん―艦これ―」といった人気アニメやゲームのファンの後押しもあり、作品に登場する戦車や艦船のプラモデルの売れ行きは好調だ。当初は商品のパッケージをコンテンツの絵柄に変えたものなどが主流であったが、メーカー側も新たなユーザーを掘り起こすため、これまでにない動きを見せ始めている。 スケールモデルの〝限界〟とコラボで生まれた〝可能性〟 「ガンプラ」に代表されるキャラクターモデルが、接着剤を使わずに簡単に組み上がり、塗装済みのパーツで素組みでも完成度は高くなるなど、数十年でかなりの〝進化〟を見せているのに比べ、スケールモデルはこれらの動きに取り残されたようにみえる。 メーカーはユーザーの満足度を上げる
北陸新幹線・敦賀(福井県敦賀市)-大阪間の延伸問題をめぐり、「米原ルート」の実現を目指す決起集会が21日、滋賀県彦根市松原町の彦根ビューホテルで開かれた。県商工会議所連合会が初めて呼びかけ、経済人や地元選出の国会議員ら約250人が出席。同連合会は「まずは経済界から行動を起こし、官民一体の取り組みにしたい」としている。 同新幹線の敦賀以西の延伸ルートをめぐっては、米原で東海道新幹線に接続する「米原ルート」のほか、福井県小浜市、京都府亀岡市を通る「小浜ルート」、敦賀から湖西線に沿って東海道新幹線に接続する「湖西ルート」の3案が候補に挙がっている。 昭和48年の政府の整備計画では小浜ルートが明示されたが、関西広域連合は他のルートも議論の俎上に載せ、平成25年11月に「費用対効果や開業までの期間などを総合的に判断すれば、米原ルートが優位」と国に提案。また、今月6日には、ルートや着工時期に関する与党
【シンガポール=吉村英輝】赤道直下の都市国家シンガポールが9日、建国50周年を迎える。1965年のマレーシアからの分離独立以降、一党支配の長期政権で経済発展を実現し、アジアで最も豊かな国となった。一方、格差拡大などで「能力至上主義」の成長モデルは行き詰まっている。 至るところに国旗や装飾が掲げられ、全土が祝賀ムードに包まれている。9日の式典には、18カ国の首脳ら代表も参加。日本からは麻生太郎副総理兼財務相が出席する。 リー・シェンロン首相は8日夜、就任以来11回目となる記念メッセージを放送。父親で今年3月に91歳で死去した初代首相、リー・クアンユー氏が、言葉や宗教の平等を認め多民族国家の繁栄に成功した功績をたたえ、「より良い将来を誰もが期待できる」と述べ、結束の継続を訴えた。 当日の9日は、午前9時に全土でサイレンが鳴らされ、元首相の肉声による独立宣言が初めてラジオとテレビで流される。50
宇都宮市などが導入を目指すLRT(次世代型路面電車)の運営を担う事業主体について、佐藤栄一市長と芳賀町の見目匡(ただし)町長は28日、両市町が主体的な役割を担う官民連携の新会社(第三セクター)を設立すると発表した。今後は全国の軌道事業者に運転士の養成を含む技術支援を正式に要請するとともに国や県、地元経済界などに出資を募って設立案をまとめ、早ければ9月議会に提出する。 ◇ LRT事業について市などは、優先整備するJR宇都宮駅東口区間(約15キロ)について平成28年度の着工、31年度の運行開始を目指しており、6月から事業主体の公募を実施した。 関東自動車(宇都宮市)1社が応募し、官民出資の三セクによる新会社設立を提案したが、開業前資金の市からの借り入れや開業後に赤字が出た場合は行政が補填(ほてん)することなどを求めたため、「リスク負担が限定的で事業主体として不十分」などとして不採用となっていた
JR西日本が40年以上にわたり展示してきた蒸気機関車(SL)を再び本線で走らせるプロジェクトを進めている。車体はさびや腐食が進んでいるが、社外の高い技術力も結集させて平成29年度以降の復活運転を目指す。JR西はSLという近代日本の産業遺産を後世に残すことを「社会的使命」と位置付ける。今回のプロジェクトを通じて、ベテランから若手社員への技術伝承を促す狙いもある。(高久清史) 赤茶に変色し、腐食もみられるボイラーが工場の中央に据えられ、作業員の工具が火花を散らす。 D51形200号機のボイラーの修復が、大阪市北区のボイラー製造会社「サッパボイラ」で進んでいる。同社は国内のSLボイラーの大規模修理を一手に担うプロ集団。JR西の依頼を受け、復活プロジェクトに一役買うことになった。 国鉄時代の図面を参考にしながら、今の技術に合うように設計図を引き直したといい、社長の颯波(さっぱ)郁子さん(54)は「
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