野田再改造内閣が4日、皇居での認証式を経て発足した。野田佳彦首相は首相官邸で記者会見し「諸懸案を前進させるための環境整備をするべく、内閣の機能強化という視点で改造を行うことにした」と説明。消費増税法案の今国会成立へ向け6月21日の会期末までに「採決できる環境整備に全力を尽くす」と表明し、自民党などとの修正協議を進める決意を示した。初めて民間から防衛相に就任した森本敏氏は「シビリアンコントロール(文民統制)の原則に立ち返れば何ら問題はない」との認識を示した。 今回の内閣改造で首相は、参院の問責決議を受けた2閣僚を含む5閣僚を退任させ、消費増税法案の修正協議の障害を取り除くことを狙った。会見で首相は「会期末に向けた約20日間は日本の将来を左右する大きな決断の時となる。全身全霊を傾けて一日一日、大事な決断をしていきたい」と語った。