カリフォルニア州では9月14日、ファストフード業界の最低賃金を時給20ドル(約2890円、レートは9月26日現在、以下同)に引き上げる法案が州議会を通過した。州内で業界を問わず適用されている現行の15.50ドル(約2310円)から、約30%の増額となる。 月収換算では、時給20ドルで1日8時間・月20日働くと仮定した場合、カリフォルニア州バーガー業界の新たな月々の収入は最低でも3200ドル(約47万6000円)からとなる。米CBSニュースによると、州内のファストフード労働者は約50万人と見積もられており、発効する2024年4月1日以降、その大半が昇給となる見通しだ。 特定の業界を対象に最低賃金が設定されることは異例だが、ファストフード業界を皮切りに他業種への波及が期待されている。一方、インフレの促進材料になるのではないかと懸念もあるほか、店側は財務への打撃を心配している。法案にギャビン・ニ