上司の優しいお計らいにより、大好きな野球とソフトボールの取材が満喫できた五輪だった。ソフトは金メダルで、野球は4位。明暗が分かれてしまったが、両代表チームの健闘をねぎらいたい。特に今五輪の野球の審判員は、ストライクゾーンにばらつきが多く、完全なアマチュア。今後、トッププロを招請しての大会を開くなら、プロのレベルにふさわしい審判を確保する必要があるのではなかろうか。 今回、両競技を見て感銘を受けた選手が2人。その2人ともが「佐藤選手」だったのは、偶然だろうが。 1人はソフトボールの「5番・一塁」として優勝に貢献した佐藤理恵選手。 この佐藤選手は、初めて代表入りしたアテネ五輪では、代走のみの出場だった。銅メダルを手に帰国したものの、力不足を痛感。以後、日本代表の声がかかっても「本当の力をつけたい」と辞退し続けた。 「自分の弱点は体幹の筋力が弱いことと瞬発力がないこと」と基礎トレーニング