(1)経緯 1月29日、パシフィック野球連盟会長に対し、オリックス・バファローズ球団と福岡ソフトバンクホークス球団から、それぞれジェレミー・パウエルについて選手契約承認申請がなされた。 両球団の申請を総合すれば選手契約承認の対象選手について競合し、矛盾するので連盟会長において受理することなく「預かり」とするとともに申請両球団に善処方を要望した。 2月4日、両球団の協議が不調となったため、パシフィック野球連盟会長は、両球団に対し、勧告を行った。 その後当職に対し、オリックス・バファローズ球団から、パシフィック野球連盟会長を相手方として提訴状が提出され、また福岡ソフトバンクホークス球団から意見書が提出された。 両者立論の根拠に異同はあるが、要するに連盟会長の勧告を不服とし、これに同意し難いこと、自球団のパウエル選手契約の承認申請を速やかに認めるべきことを骨子とするものであった。 (2)判断 連