『家栽の人』(かさいのひと)は、毛利甚八作・魚戸おさむ画の青年漫画。家庭裁判所の略称は「家裁」だが、この作品の題名は栽培するの「栽」であり、「家裁の人」は誤記である。小学館『ビッグコミックオリジナル』に連載された。単行本は全15巻、文庫は全10巻。 家庭裁判所裁判官の桑田義雄が、少年審判・家事審判を解決していく話を中心に人間の心情を描く物語。その話は必ず植物(特に花)とどこかでリンクしており、その名前が各話の題名にもなっている[注 1]。桑田の勤務先が変わる度に話の舞台と登場人物もほぼ一新される。1話完結が基本だが前後編や数話程度の中編もある。最終章である体罰事件編は単行本3巻分にわたる長編となっている[注 2]。 岩崎地方裁判所春河支部の裁判官。最高裁判所判事・桑田恒太郎の息子。 司法修習生時代の成績は抜群。しかし少年事件の解決と彼らの更生に使命を感じ、再三の東京への転勤内示を拒否して春