この8月に「経済財政白書」が発表されました。昔、「経済白書」と呼ばれていたものです。私は白書が好きで、いろいろな白書を読むのですが、中でも今年(2007年)の「経済財政白書」はなかなか面白い内容でした。特に「高い付加価値を産み出すためのイノベーションを継続的に創出すること」を前面に打ち出した内容で、好感が持てます。 さらに白書の中には「イノベーションとは、一般的に『技術革新』と訳されることが多いが、シュンペーターにより示された定義にもあるように新しいビジネスモデルの開拓なども含む一般的な概念となっている」との記述がありました。「そもそもイノベーションを技術革新と誤訳したのは経済白書ではないか」と突っ込みたくなりましたが、まあいいでしょう。やっと政府もイノベーションに対する認識を変えたわけですから。それより中国語のように、「創新」とでも訳し直せばよいと思うのですが、もう半世紀近くも使ってきた