【ソウル=名村隆寛】日本が米ワシントンで大金を投入し、歴史認識を広めて“修正”するため大々的にロビー活動を展開しているとの過剰な対日警戒論が、韓国の政府やメディアの間で公然と出ている。 韓国紙、中央日報(16日付)はコラムで、マイク・ホンダ米下院議員が今月4日にワシントンで鄭義和(チョン・ウィファ)韓国国会議長に、「日本政府が5億ドル(約600億円)を注ぎ込み米国の歴史教科書など歴史の修正に出ている」と語ったとの情報を伝えた。その上で「歴史消滅が(ロビーの)目標なら、北東アジアの歴史対立を米国に拡張させ『金の戦争』にさせる」と批判した。 韓国紙・毎日経済(電子版)も2日、「日本、年に5000億ウォン(約540億円)を投じてステルスロビー」との見出しを掲げ、「日本が米国で、目に見えず記録も残らぬロビー活動を展開し、米国での日本の立場を有利にしている」などと報じた。日本の「全方位的ロビー」が、