国連訓練調査研究所(UNITAR)は17日、大規模噴火があった南太平洋のトンガ諸島の衛星写真を公開した。噴火した火山島では陸地の大部分が消失し、周辺の島々では津波の傷痕が見て取れる。 噴火した海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」では、昨年12月8日の時点で285ヘクタール(東京ドーム約61個分)の陸地があったが、噴火後の衛星写真では陸地の大部分が海没していることが確認されたという。 この陸地は、かねて存在したフンガトンガ島やフンガハーパイ島が、両島の間で2014~15年に起きた海底噴火による噴出物などでつながる形で形成されていた。 火山から約65キロ南に位置し、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島では、フアアモトゥ空港が津波の浸水を受け、灰が積もっている様子が確認できた。 また、火山から北東約70キロにあるノムカ島の村落では、約250の構造物のうち104が鮮明に分析できた。ほぼ全てが灰に