東京電力は21日、福島第1原発2号機の原子炉建屋5階で最大毎時250ミリシーベルトというかなり高い放射線量を測定したと発表した。5階には使用済み燃料プールがあるほか、原子炉格納容器のふたがある。 250ミリシーベルトはふたの付近。松本純一原子力・立地本部長代理は「原子炉の温度が高かった時期に格納容器から漏れた(放射性物質を含む)気体が、床や壁に沈着しているのではないか」と話した。 20日にロボット「クインス」を使って測定した。東電は、その際にクインスで撮影した内部の写真を公開。5階の天井にある燃料移送用のクレーンは塗装がはがれ落ちており、東電は、事故後に蒸気にさらされた結果とみている。 クインスは測定後、3階まで降りたところで通信が途絶し、操作不能となった。東電が回収方法を検討している。