JR青森駅と十和田湖を運行するJRバス「みずうみ号」。奥入瀬渓流に寄り添うように走る。バス停でひと休み 日本の鉄道の緻密(ちみつ)なダイヤと比べると、路線バスは「時間があてにならない」と言われてきた。スマートさに欠けるイメージが否めなかったが、最近は各地の市民グループや愛好家が運行会社の枠を超えたバスマップを製作。停留所のバス待ち環境も向上しており、ローカル色豊かな車窓からの眺めと土地の風情に浸りたければ路線バスの旅も悪くない。(日出間和貴) ◇ ●マップ作り盛ん バス待ちでのイライラ。大都市圏のバス路線は渋滞の覚悟が必要だ。インフォメーションという点でも外国人や土地に不案内な人にとって、「不便」との声は依然、根強い。バス旅での苦い経験が「バスを避けるきっかけになる」という指摘もあるほどだ。 「日本の路線バスに最も欠けている発想は、受け手がどんな情報を必