ハーバード大学をはじめとするアメリカの大学図書館では、図書館蔵書、特に著作権の切れたものや古典籍資料、写真・図版資料について、そのデジタル化とインターネットによる公開が非常に盛んです。ハーバード大学には図書館内の組織としてImaging Service(学内で撮影・画像作成を行なう)、Digital Repository Service(デジタルデータの保存・公開を請負う)など、専門の部署・サービスが設けられており、蔵書デジタル化事業を支援する”学内インフラ”として機能しています。 今回は、イェンチン図書館における韓国古典籍コレクションを例に、ハーバード大学図書館における蔵書デジタル化事業の実際を追ってみたいと思います。 National Library of Korea - Harvard-Yenching Library Korean rare book digitization